2024年、皆様にとってはどんな1年でしたか。私にとってはワールドトークの講師を始めて10年を迎える年。そしてなんといっても「英検リニューアル」が大きな話題でした。
私の受講生は小学生~高校生までですが、特に小中学生に要約をどう指導するのか、あちこち首を突っ込んで学びました。そこで、慣れれば楽しい要約について簡単にお話したいと思います。
英検準2級プラス~2級で練習する「要約」ライティング
1.コンセプトは「友達に伝える」
「要約」とは文章の本質をとらえ、時には表現を変えつつもそのメインアイデアを伝えること。大事なところだけを抜き取って書くのではありません。自分の感想を入れるのもNG。読んだ話を「友達に伝える」とイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
2.パターンは決まっている
今のところ課題文のパターンは決まっていると思われます。3パラグラフ構成で、第1パラグラフは「どんなトピックか」第2パラグラフは「その長所」第3パラグラフは「その短所」。要約文もこのパターンで書きます。
3.つなぎ言葉で上手に伝える
課題文をよく見ると「nowadays/because/however/therefore/some…others…」など話の流れを明確にする表現(ディスコースマーカー・つなぎ言葉)が効果的に使用されています。これをチェックし、もとの文章の流れにあった要約になるよう、自分の要約文でもつなぎ言葉を使って書きます。
4.日頃から要約遊びをする
本を読んだら、アニメを見たら・・・日本語で構いません、ぜひ内容を話してもらいましょう。でも「はい、今日のお話をまとめて聞かせて」では怖すぎます!「誰が出てくるお話?」「何か事件があったの?」「それでどうなったの?」など普通の会話の中で子どもたちの論理性は培われます。英語絵本を読んでいる子どもたちなら、英語のやりとりができますね。
さて。
今年は低学年の子どもたちに「英語の音」や「音韻」をしっかり聴いてもらえる内容を大幅に増やしました。私にとっては新曲が一気に増えた感じで時々間違えて歌ってしまったことも。ごめんなさい!
英語の音を聴くアクティビティは次のフォニックス・ステージにスムーズに渡っていくためになくてはならないものです。
さらにフォニックス学習が終わっている年代以降の子どもたちとは、あらゆる場面で音読を重視しました。
実はこの音読、単語の暗記にも役立つ最強学習法なんです。以下のような方法で指導しています。
基本の音読学習法
1.学習したいパッセージを黙読
2.音声を聴く
3.音声を聴きながら数秒遅れで追いかけ再生する要領で読む(マンブリング)
4.文は見ないで聞こえてきた音声をどんどん真似する(シャドウイング)
特にマンブリングまでは小学生でもどんどんやってもらいます。英語を聴く耳が育ち、英語らしいイントネーションやリズムを身につけながら結果的には内容を覚えてしまいますので、まさに最強のトレーニングなのです。
アフリカのある国についてスピーチしました
今年はmpi松香フォニックス45周年記念TAGAKIコンテストの講師枠で、私もスピーチの機会をいただきました。「レソト王国の歴史」をテーマに2分、暗唱して臨みました。緊張しました!毎週のようにスピーチを覚えてくる子どもたちを心からリスペクトした経験でした。詳細はSunshine English ClubのFacebookページやインスタでご紹介しています。
今年はChatGPTなどのAIを活用した教材制作も当たり前になりました。アイキャッチ画像もAIを使って作成しましたが、いかがでしょうか?
来年3月には恒例のオンライン発表会を開催予定です。受講者の皆さんにとっては1年の学習成果を発揮するときでもあり、他の子どもたちの発表から学ぶ貴重な機会でもあります。
2025年の十二支は「蛇」。脱皮して力強く成長するヘビにあやかって、こつこつ前進していきましょう!
\ ワールドトークでJunko N.先生のレッスンを受けられます! /