復習が大切であることに異論を持つ方は、多くないと思います。 しかし、具体的に「どのように復習すべきか」については、あまり考察がなかったように感じています。
今回は、復習の概論は省いて、具体的な、実践的方法を3つ、ご紹介します。 英語の学習・訓練をやり始めたばかりの初心者の方々、大人のやり直しで再チャレンジされている方々には、特にご一読頂きたい内容となっています。
鉄則1【復習のタイミング】
復習で最も大切なことは「いつ復習するか」です。 それは、学んだ後、できるだけ早く、あまり時間を空けないで、やることです。 時間が空くと、学んだ内容は定着しづらくなります。
これに関しては、世の中には既に完成した理論が存在しており、科学的な実証がなされています。 後日、理論をご紹介できれば、と思っています。
鉄則2【思い出せないイライラ状態が要】
復習とは、すなわち、既に学んだ内容を『思い出す』と言うことです。 新たに学ぶのではなく、「あの単語、何だっけなぁ〜」と思い出す作業です。 しかし、なかなか思い出せるものではありません。
思い出せないからと言って、直ぐに答えを見てはいけません。 思い出そうと苦しんで下さい。
解答を調べないで、どれくらいの時間、思い出そうと努力すべきかと言うと、その日一日中くらいを想定してください。
苦しんでいる時間が、ある種の『溜め』となり、答えを見た瞬間に、衝撃的なイベントとして記憶に残ります。 脳神経のシナプスが強力な電気信号によって、一発で回路を構築し、私達の記憶に残るのです。
具体的な方法例(通称)連続解答法
ここでご紹介する方法で、より多くの時間と集中力を、不得意な単語・フレーズに注ぐことができます。 それは「連続正解できなかったら、最初からやり直し」と言う方法です。
勿論、時間は、かかりますよ。 でも必要な時間です。 無駄な時間ではありません。 焦らず、楽しみながらやるのが鍵です。
実はこの方法、私が中学生だった頃、歴史の出来事を時系列で記憶するために、自分で工夫して始めた方法です。 歴史の出来事の因果関係のちょっとした説明も記載して記憶しました。
この方法は、歴史だけではなく、英語でも有益です。 単語・フレーズのみならず、簡単な文法解説を出題対象にしたり、例文を出題対象にして、正しく訳せるように訓練する、など、その発展的活用法は無限にも思われます。
具体的な方法をご説明します。
単語・フレーズなどを、覚えにくい順番にして、紙に書きます。 行間は少し空けます。
1問目だけが見えるように、紙を折って2問目以降を見えなくします。
1問目を解答します。
正解の時だけ、2問目に進みます。
紙の上で、2問目だけが見えるように、再度、紙を折ります。 この時、紙の上では、正解した1問目と、これから解答する2問目だけが見えています。
2問目を解答します。
正解したら、3問目に進みます。
単語カードと同じ、と思いきや、紙の上で連続して書くことで、記憶の定着率は非常に高くなります。 これは、単語カードだと連続性がなく、記憶の助けにならないのでは? と推察しています。
繰り返しますが、ポイントは、途中で間違えたら「最初の設問からやり直し」することです。これを、絶対に守ってください。
中学生、高校生の皆さんは、日々、この方法で記憶して、中間試験、学期末試験ごとに、出題範囲の紙を取り出して集中的に記憶することができます。
少しずつでも、英語が『ものになってくる』と、楽しいですよ〜。
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