英語の基本の型、それを決める動詞、その疑問文と否定文の作り方を学んだところで、いよいよ時制に入ります。
ちょっと大げさかもしれませんが、時制を制するものは英語を制する!
と私は思っています。
それほど、英語は時制に厳しい言語なんです。
一方、日本語はというと、英語のような細かい時制はありません。
ちょっと例を挙げてみますね。
私は毎朝、新聞を読んでいます(日常的に)
私はたった今、新聞を読んでいます。(瞬間的に)
私はあなたを待つ間、新聞を読んでいます(未来)
私はもう、新聞を読んでいます(完了)
それぞれの状況の指す時間はカッコ内になりますが、すべて「読んでいます」で説明できましたね。
日本語ならわざわざ動詞を変えなくても、副詞を駆使して説明すれば大丈夫!
しかし英語では、副詞はあくまでも司令官である動詞の補佐役で、決定権(?)は動詞にあります。
つまり英語は「動詞で時制が決定する言語」だということをしっかり覚えておきましょう。
逆に言えば、動詞だけで時制がわかるので、日本語みたいにたくさん飾り言葉の副詞を追加しなくても大丈夫。
ではどの動詞の形がどの時制を指すのかをしっかり把握していきましょう!
ちなみに、上の4つの「読んでいます」を上から順に英語で表せば、
read / am reading / will read / have read になります。
なので、日本語をそのまま英語に当てはめようとすると、だいたいうまくいきません。
では今回は、現在形から説明していきます。
⭐️現在形の動詞:be動詞なら is, am, are 一般動詞なら原形、3人称単数は現在形+s
現在形は、自己紹介するときに使われるイメージです。
Be動詞を使って自分を説明する内容を3つ以上言ってみましょう!
私は〜と言います。(名前)
私は日本人です。(国籍)
私は〜出身です。(出身)
私は〜です。(職業)
今度は一般動詞を使って3つ以上言ってみましょう
私は〜に住んでいます。
私は〜で働いています。
私は〜が好きです。
これらの内容はすべて現在形になります。
現在形の「現在」というのは、「たった今、この瞬間」ではなく、「いつも」の意味を指すことはご存知でしょうか?
例えば、I play golf. と言ったら、「私はいつもゴルフをしています」というなので、仕事か趣味がゴルフの人でないと言えないセリフなのです。
たった今ゴルフをしているところだ、なら現在進行形、これまでにゴルフをしたことがあるよ、なら現在完了形、と動詞の形が変わります。
現在進行形でも現在完了形でもない、普通の現在形:単純現在形は、「いつもの日常」を指します。
だから、What do you do?の意味が、「あなたの職業は何ですか?」という意味になるわけです。
「あなたはいつも何をしている人なのですか?」という意味ですからね。
私たちの習慣も「いつものこと」なので、現在形です。
I get up at 7am. と言ったら、いつも7時に起きるのが日常という人です。今日のことではありません。
人間の習慣はそれでも、時々変化しますよね。
I get up at 7 but I got up at 8 this morning などど、いつもは7時だけど、今朝は8時に起きた、とそこだけ過去形にしたりします。
人間の習慣以上に不変なこと、つまり自然の原理、真理など、絶対変わらないと思われていることは現在形です。
太陽が東から上る
1週間は7日間ある
1➕1=2
など、理系の英語の教科書は現在形でいっぱいでしょうね。
また時刻表などで決まっていることは、未来のことでも現在です。
変わらないという前提じゃないと、旅行の計画も立てられませんね。
「次の電車は8時15分に出発します」の「出発します」に will や be going to など未来形を使われると、100%ではないということになって、多くの人が路頭に迷います。
ここは100%の現在形を使ってもらわないと、乗客は困るわけです。
というわけで、まずは現在形の使いどき、理解できましたか?
自己紹介は、日頃の自分を相手に説明する「現在形」の使いどき満載です。
ぜひたくさん現在形を使って自己紹介をしてみましょう!
お疲れ様でした。

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