「催促」を英語で表現するには、状況や相手との関係性に応じて適切なフレーズを選ぶことが大切です。「催促する」というと「急がせる」とネガティブな印象がありますが、単語自体には「リマインドする」「確認する」といったニュアンスを含むこと場合もありますよね。
英語ではどのような言葉で表現されているのでしょうか。複数の表現を順にご紹介いたします。
「催促」は英語で何と言う?基本の表現

- remind(リマインドする、思い出させる)
→ 優しく「忘れていませんか?」と伝えるときに使う表現。 - follow up(フォローアップする)
→ 進捗を確認するための催促で、ビジネスシーンで頻繁に使われる。 - check(状況を確認する)
→ 柔らかいトーンで、相手の対応状況を尋ねるときに便利。 - chase up(対応を促す、確認する)
→ イギリス英語でよく使われ、相手に「ちゃんと対応しているか」を確認するときに使う。 - press for(強く求める、催促する)
→ 重要な決定や対応を急かすときに使う表現で、少し強めのニュアンスになる。
仕事のメールで「昨日お願いした資料、まだもらえていないのですが…」というような催促をする場合は「I haven’t received the documents I requested yesterday yet…」のように表現ができます。必ずしも上記のような単語を使う必要はないということもおさえておきましょう!
【フレーズ8選!】「remind」を使った優しい催促
「remind」は、相手にやるべきことを優しく思い出させるときに使う便利な表現です。日本語で言う「リマインドする」「念のためお知らせする」といったニュアンスに近く、フォーマルなビジネスシーンからカジュアルな会話まで幅広く使えます。

ビジネスメールでの「remind」
仕事の場面では、相手に対して礼儀正しくリマインドすることが大切です。そんな時に使えるのがremind。
提出期限が近づいている書類を思い出してもらいたいときや、業務中の催促で使える例文をご紹介いたします。
例文:
・レポートの提出期限が明日であることをリマインドしたくてメールをしました。
I’m sending this email to remind you that the report is due tomorrow
・可能な限り早めに最新版のファイルを送っていただけると助かります。
I would appreciate it if you could send the latest version of the file as soon as possible.
・先方に進捗報告を催促した。
I reminded them to provide a progress update.
・締め切りが近づいていたので、あなたからの返事を催促するしかなかった。
As the deadline was approaching, I had no choice but to send a reminder to get a reply from you.
・システムの問題について、IT部門に対応を催促してもらえますか?
Can you remind the IT department to look into the system issue?
また、さらに丁寧に伝えたい場合は、「Could you」「I would appreciate it if you could」などの表現を加えると良いでしょう。
・書類の確認をお願いできますでしょうか?
Could you please review the documents?

友人や同僚へのカジュアルな「remind」
同僚や友人に対して、カジュアルに催促するときにも「remind」が使えます。相手にプレッシャーを与えず、自然に催促できるのがポイントです。
カジュアルな会話例:
・傘を持ってくることをリマインドさせてね、夜、雨が降るから!
Let me remind you to bring an umbrella, it’s going to rain tonight!
もちろん、remindを使わないでさりげなく内容を伝える方法もありますよ。
・明日ランチに行く約束忘れてないよね?
You haven’t forgotten about our lunch plans for tomorrow, right?
「follow up」で進捗を確認する催促
「follow up」は、相手に対して進捗を確認するときに使われる表現です。日本語では「その後どうなりましたか?」や「状況を確認させてください」といったニュアンスに近く、ビジネスシーンで特に頻繁に使われます。
「remind」は「やるべきことを思い出させる」という意味ですが、「follow up」はすでに依頼済みの案件や話題について進捗を尋ねるときに使うのがポイントです。
送ったメールへの返信がないときや、依頼した業務の進捗を確認したいときに「follow up」を使うと、催促しつつも丁寧な印象を与えられますよ。
例文:
・来週までに決定をしてほしいと再度最速のメールを送った。
I sent a follow-up email asking for a decision by next week.
「check」を使ったカジュアルな催促
「check」は、相手に対して軽く状況を確認したいときに使える動詞です。
「follow up」よりも柔らかく、フレンドリーな印象を与えるため、同僚・友人・クライアントなど、幅広い相手に使えます。
ビジネスシーンでもカジュアルな場面でも使える便利な表現なので、使い方を覚えておくと役立ちます。
ビジネスメールでの「check」
📧 メール例文:
・ドキュメントを一読いただけたか、少し確認したくてご連絡しました。
I’m reaching out to check if you’ve had a chance to review the document.
・プロジェクトについて、何かお手伝いが必要か確認したくてご連絡しました。
I’m reaching out to check if you need any assistance with the project.

カジュアルな会話での「check」
💬 日常会話の例文
・さっき電話をしたのは、私のメッセージが届いているか確認したかったんだ。
I called earlier because I wanted to check if you received my message.
・ねえ、ちょっと確認なんだけど、引っ越しの調子はどう?
Hey, I just wanted to check, how’s the move going?
・今夜のディナー、まだ出席可能か確認したくて。
I just wanted to check if it’s still okay for me to attend dinner tonight.
「check」は、優しく、気遣いのある言い方で進捗を確認するのに最適なフレーズです。強い催促には不向きですが「follow up」よりカジュアルで柔らかいので、日常会話や仕事の場面でも積極的に使ってみましょう!
急ぎの催促には「chase up」や「press for」を使う

対応が遅れているときや、早急な返答・対応が必要な場合には、「chase up」や「press for」を使うことで、より強く催促することができます。
「remind」や「check」は柔らかい催促ですが、「chase up」や「press for」は「対応を急がせる」ニュアンスを持ちます。感情任せなメールや、自己中心的な態度で使ってしまうと相手に不快な印象を与える可能性がありますので、状況に応じて使い分けましょう。
「chase up」— 進捗を確認して対応を催促する
「chase up」は、「~に催促する」「進捗を確認する」という意味で、特にイギリス英語でよく使われます。ビジネスシーンでは、「相手に対応を求める」ニュアンスがあり、何かが遅れているときに適した表現です。
「press for」— 強めに対応を求める
「press for」は、「強く求める」「早急に対応をお願いする」といった意味を持ち、重要な決定や対応を急かす場面で使われます。
「chase up」よりもさらに強い催促になるため、慎重に使う必要があります。
うまく「chase up」や「press for」を使うには?
- 強すぎる表現にならないようにする
ビジネスメールでは、「Could you」「Would you mind」などを使って、柔らかく伝えてみましょう - 相手の立場や状況を考慮する
何度も催促しすぎると、相手にプレッシャーを与えすぎることがあるので使う頻度に注意してみましょう - 期限を伝えると効果的
「金曜日までに決定をお願いしたいです。」のような締め切りと一緒につたえてみましょう
2つのフレーズを使う時にはこれらの点を意識してくださいね。
「催促」という言葉を使わないでメッセージを伝える

ここでは「催促」という明確な言葉を使わずに相手にメッセージを伝える例文をご紹介いたします。例えば「Just following up…」や「I wanted to follow up…」のように控えめな言い回しにすることで、催促している印象を和らげることができます。
ビジネスシーンで使える例文
・新規プロジェクトについて進捗を確認したいのですが。
I would like to check on the progress of the new project.
・メールの返信がないのですが、その後、進捗はいかがでしょうか。
I haven’t received a reply to my email, but I was wondering how the progress is going.
・念のため出席確認のメールを再送させていただきました。
Just to be sure, I have resent the email confirming your attendance.
・お時間のあるときに、進捗を教えていただけると助かります。
I would appreciate it if you could update me on the progress when you have some time.
カジュアルなシーンに使える例文
「Let me know if…」を加えると、自然な会話になりますよ。
・明日、何か必要な持ち物があれば教えてね!
Let me know if there’s anything I should bring tomorrow!

ワールドトークで円滑なコミュニケーションのコツを学ぼう!
「催促」にまつわる表現をご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。
ビジネスや急ぎの件があれば、催促をする場面は避けられません。そんな時に相手を思いやったメッセージを作るにはどれだけ言い回しや単語を知っているかがポイントとなります。
ワールドトークの先生は日本人がメイン。だから、細かいニュアンスに合わせて適切な言葉をレッスンしてくれますよ。催促は非常に注意が必要なコミュニケーション手段になるので、ワールドトークで最適な英語を身につけましょう!

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