かの魅力的な言葉を残したのは、故米原万里氏である。
今日は、ここから英文を理解するヒントを探ってみたい。
彼女は、小学4年生から中学2年生までを外国語圏で過ごし、地元の学校で過ごした。その時の逸話が大変面白い。
『日本では、学校で「ハイ。何ページの何行目、〇〇君読んでください。」
となるでしょうが、その読んだ部分の要約はさせません。ところが、こちらでは、徹底的に数段落の間に何が書かれていたのかをその場で言わなければなりません。驚いたことに、図書館で本を借りても、返却時に司書の先生に要約と感想を言わなければなりませんでした。』
となると、本を読んでいる時から緊張感があったのだとか。厳めしい先生の顔を思い出し、「あの先生にまた言わなければならない…。」と。
さて。
英文記事の見出しをフンフンと読み、小さな文字に目を走らせ、はは~んと唸る、だがしかし…。全文を読み終わった後、他人に説明しようとしても見出しの情報量しか出てこない、ということがままある。
…で、一体、何が書かれていたんだろう?
これを打開する唯一の方法。
残念だが秘策はなさそうである。
ただ、繰り返し、英文を目にするたびイメージする。
誰かに説明するとしたら、どう言うだろうか。
リラックス読書タイムの合間の、刺激的な読書。
日々の積み重ねに勝るものなし。