日本語は【高低】英語は【強弱】
Hi there! みなさんこんにちは!
学習者のみなさんは【音調言語】についてご存知でしょうか?
英語で”Tone language”と言い、音の高低のパターンを用いて意味の区別をする言語を指します。
日本語も当てはまるんですよ?
例えば…
『かき』という言葉を言う時に、どの部分を高くするかによって意味が異なってきます🍊🦪
『柿』(果物)
『牡蠣』(海産物)
👆実際に発音してみると、無意識に音程を変えていますでしょう?🥳
柿は『き』を高く、牡蠣は『か』を高く発音していることと思います🤔
でも、高低はあるものの、強弱はつけていませんね🤓
周りの単語で色々探してみましょう🥳
日本全国津々浦々の方言にもこの傾向は結構あります。
ベトナム語やタイ語に関してはその傾向が非常に強く、中国語などはその最たるものです😲
一方で、英語は音調言語ではありません。単語そのものや文中に明らかに音量を強くして発音するところ、弱くして発音するところが存在します🤓
いわゆるintonation (イントネーション)が重要なのですね。英語には単語レベルでも音の強弱があり、文レベルでも音の強弱があるのです🤔
ヘアドライヤーに例えてみると、そっくりそのまま当てはまります🤔
ドライヤーごとにモード名は異なりますが、ここでは一般的な
【TURBO】(強風)
【SET】(弱い温風)
【COOL】(弱い冷風)
👆このような3段階の名前で説明します。
音調言語である日本語を操る私たちは、音域はドライヤーで言うところのSET (弱くて暖かい) COOL(涼しい風)辺りの温度の高低でのみ発音しています。
ターボ(熱い強風)は意識して大声を出した時でないと出てこないのですね🤔
ネイティブに日本語がどのように聞こえているのかを尋ねると、
『タカタカタカタタカタカタカ』という一定の強さで散弾銃のような音に聞こえるそうです。
確かに、音域の高低はあっても音そのものの強弱がほぼない言語ですから、そのように聞こえるのでしょう。
一方で、わたしたち日本人が英語を聞くと、聞き取れる音と、聞き取れない音が入り混じっているように感じられます😲
それは、とりもなおさず
✅日本語にない発音がたくさん紛れているので聞いたことがない音に脳みそが反応していないこと
✅英語独特のリンキングが発生すること
そして…
✅イントネーションで突如ドライヤーのターボとクールが特定のリズムで入れ替わること
👆この3つが大きな要因になっているわけです🤓
聞き取れない=特定の音を脳内処理が出来ていない=処理出来ていない音を正確に発音するのは大変、ということですね🤔
一応補足しておきますと、
聞いたことのない英語独特の発音は聴き慣らすことで徐々に脳みそを慣らしていけますし、リンキングも練習次第で少しずつ育ちます🥳
しかしながら、
この英語が持つ音量のボリュームの変化【TURBO】(強風)というイントネーション機能に関しては、その存在を認識し、その上で意識的に出そうとしないと我々日本人の発音に機能として搭載することができません🤔
実際に英語特有のターボ機能を搭載するとっかかりとして
大声を出せば万事解決するのかというと、それもちょっと違いますね😅
まずはお家にあるリスニングの教材を何でも良いですから引っ張り出してきましょう🥳
英検5級などの軽めのリスニング素材で大丈夫です。この段階で難しいものを使う必要はありません😉
音源は必ず、解答冊子に実際に読まれているセリフが掲載されているものを使います🤓
このセリフが手元にあることで、音源を流しながら確認作業ができるからです😙
例えば、以下のようなセリフが流れたとします。
“How’re you doing?” (調子はいかがですか?)
この時、『大きく聞こえたな』とご自身が感じられた箇所に、アクセント符号(チョン、としたマーク)などを書き入れてみます✏️
強弱リズムのポイントは
ストレスのくる語は強くて長く、その他の語に関しては弱く短く発音しているはずです😲
How you doing? 👈こんな感じで、are がほぼ消失、太字部分が長く強く、発音されています。皆さんのリスニングの教材ではどんなセリフのどこに強くて長い箇所がありますか?
初めは『どこ?どこ?』となってしまう人も出てきますが、コーヒーブレイクなどちょっとしたこまぎれ時間でクイズ感覚で強い箇所探しをする癖をつけましょう☕️
そして、慣れてきたら、音源の真似をして強弱をやや大袈裟につけて発音してみましょう🍰
各単語のリンキングなど、難しいところはすぐに全て真似は難しいですが、
【強弱をつける】という目的に絞ってやってみると、案外クリアできてきたりするものです。
リンキングや個々の単語の発音など、気になることは色々出てくるとは思いますが、
まずは皆さんの基本声量に、TURBO機能を搭載するということに集中しましょう🤓
局所集中でマスターしていけば、必ず次のステップに行けるのですから、急がず焦らず、じっくりと😎
TURBO機能を搭載するだけでも、あなたの発音は相当改善されます🥳
ぜひ、ドライヤーのターボ機能になりきって、思いのままに強弱をつけて話せるようになってくださいね😉
ぶおおおおおおおおお🥳
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仰る通り日本語のイントネーションってある程度分別があってわかりやすいですが、東西でも訛りの影響で違ってたりして面白いですよね!
ピートさん、コメントありがとうございます(๑╹ω╹๑ )
これは本当に面白いと私も個人的に思っている分野です(๑>◡<๑)
その音調の違いがその地域ごとの特色にもなり、人間十人十色なはずなのに、何となく音調も含め個性の一部分になっていますよね( ´∀`)
高校時代ネイティブに英会話を習っていたころ、猛練習の末結構発音に自信がついていたのですが、ネイティブには「あなたは発音は良いけどイントネーションがあと一歩だね」と言われました。あれから数十年経ちましたが私の英語はネイティブにどう聞こえるかな(*^^*)
Meg先生、コメントありがとうございます(๑>◡<๑)
先生は日本に居ながらにして楽しみながら英語を極めてこられているので本当に素晴らしいことだなと、素直にその実力を体感していつも思っております(๑╹ω╹๑ )
先生のように楽しいという気持ちから自然と国内で上達に昇華させるというのは、たくさんの学習者さんの励みやロールモデルになっているのだろうなと確信しています!!
上記の音調言語の話は私がカナダの学部に入る前のESLクラスで当時のネイティブの担任先生が話してくださいました。
当時の私には目から鱗の内容でしたが、このように発音に関して理路整然と言語学ベースで話してくださったことですごく納得したのを覚えています。それで大変興味を持ち、自分でも深く学ぶようになりました。
感覚的な説明だけですと学習者の方々が消化不良を起こしてしまうので、科学的な視点や理論を交えて伝えるようにしています。
講師ですからね、言葉のニュアンスの違いを説明できるとかは魚屋が魚の種類を知っているようなそのくらい当然のことなので、もっともっと当たり前ではないところに踏み込んで解説し、指導できるよう工夫する努力を自分なりにしています( ´∀`)毎日が勉強ですね、ありがたいです。
常にこの発想になっているのは多分、ESLやアートスクールで指導していただいた先生方の影響もあると思います(^ ^)
毎日、何かしら新しい学びがある職業だなと感じます。Meg先生の存在が励みになっております( ^ω^ )
早速やってみれそうで同時にプレッシャーなく続けられそうな練習方法ですねヽ(^。^)ノ
日本語が散弾銃のように聞こえるというのは私も耳にしたことがあります(*’ω’*)母国語だと音だけの分析ってわりとしにくくて気づいていなかったので、初めてそう聞いた時は「へ~そうなの?」と驚きました!(^^)!
いっこ先生、コメントありがとうございます(๑>◡<๑)
いっこ先生も散弾銃の例え話に遭遇されているのですね(๑╹ω╹๑ )
私も納得したような、不思議に思うような、そんな感覚で初めて聞いた時にはなんとも言えない気持ちになりました(^◇^;)
日本語の響きが好きだと言ってくれるカナダ人の方が多くて、興味を持ってくれているのだなとすごく嬉しかったです( ^ω^ )