2月はカ-二ヴァルの季節です。ヨ-ロッパでカ-二ヴァルといえば、ヴェネツィアです。
コロナが始まった2020年は大盛況の中ブチっと中止で不完全燃焼、昨年はオンライン中継を交えての開催、今年はどうなることやらと心配されていたのですが、規模を縮小して無事に2月12日から3月1日まで開催です。
この時期のヴェネツィアは宿が取れないので、1年前や半年前から宿を押さえておく人や、間際に探して案の定宿が取れずに夜通し街で騒ぎながら過ごす羽目になる人、様々です。
イタリア語のCarnevaleはラテン語の Carnem Levare= 肉を断つという言葉から派生しています。
イエス様の復活を祝う大事な日、”イ-スタ-” の46日前になると、その日をお迎えするまで肉を断ち懺悔を行うQuaresima ( 四旬節)が始まります。これから始まる厳しい節制生活の前に飲めよ騒げよと祝ったのがカ-二ヴァルの始まりのようです。
この祭りの最終日がイ-スタ-の46日前に当たるように、お祭りの日程は組まれます。
ちなみに、現代は肉断ちではなく、自分の好きなものを、例えばチョコレ-トとかお酒などを完全に断つか、量を減らす人が多く、それすらもしない、何もしないでカ-二ヴァルのみを楽しむ人もいっぱいです。
ベネツィアのカ-二ヴァルといえば、ちょっと怖い感じの煌びやかな仮面と中世の衣装とをまとった人々。
人々が公にサン・マルコ広場に集まって踊り始めたのは1296年頃と言われています。
その当時は厳しい階級社会だったので、身分の違いを超えて誰とでも話し踊れるように、自分の正体を隠すために仮面をつける人が増え、今に至っているようです。
実は、このお祭り、ヴェネツィア共和国の衰退とともに一時消滅、1979年にヴェネツィア政府の意向により復活、全世界に知られるようになりました。
キリスト教徒の多いイタリアでは、市役所主催、教区の教会主催、学校主催、友達主催といろんなお祭りがあり、子供たちは様々な衣装をまとい 祭りに繰り出します。
気合の入った家族は衣装はお母様やお婆様の手作りです。職場でも衣装を着て出勤する日を設けたりします。
カ-二ヴァルのお菓子といえば、おしゃべりという名のキャッキャレ。サクッ甘でおいしいですよ。
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