この間、私が住んでいる、フランス北東部でのクリスマスについてお話ししましたが、今回は以前住んでいたイタリア北部、エミリア・ロマ-ニャ州からのお話です。
エミリア・ロマ-ミャ州はミラノから少し南東に下ったアドリア海に広がる地方で、食と芸術の街パルマ(私が住んでいた街です)、ヨ-ロッパ最古の大学を要する街ボロ-ニャ、モザイクが美しい街ラヴェンナ、アドリア海に面した陽気な海辺の街リミニなど、数々の興味深い街があります。
この地方でサンタクロ-スが市民権を得たのはつい最近。
ちょっと前までは子供達達が楽しみに待つお方と言ったらSanta Lucia、サンタ・ルチア様でした。
とはいえ、一度市民権を得たサンタさんの力は絶大で、今ではサンタ・ルチア様から大きな贈り物が、サンタさんからはちょっとした贈り物がと、両方のお方からプレゼントをいただいているエミリア・ロマ-ニャ地方の子供達もいるのではないでしょうか。
さて、サンタ・ルチア様はどんなお方かというと、彼女は盲人の方々を守る聖人で、彼女自身も盲目だそうです。ネットで見たイタリアの子供達が描いた絵を参考に、私もサンタ・ルチア様の絵を描いてみました。いかがですか、イメ-ジが少しはわきましたか?
サンタ・ルチア様の日は12月13日です。前夜にサンタ・ルチア様はお供のロバ君とともに長い道のりを歩いて、よい子達にプレゼントを届けてくれます。反対に悪い子にはピ-トが届くので、ご注意を !
フランスのサン・二コラ様の日とは違い、イタリアでは派手なパレ-ドやお祝い、サンタ・ルチア様のための特別なミサもありません。
ただ子供たちが、お手伝いのロバ君へのニンジンやみかん、サンタ・ルチア様への牛乳やビスケットを用意してお家でひっそりと彼女が来るのを待ちます。☺
13日の朝が平日だったりすると、子供たちはプレゼントを開けて、大喜びしてから登校したいという子もいるので、小学校ではちょっと遅刻をする子がいます。
が、子供にやさしい、子供天国の国なので、13日の朝のちょっとの遅刻は大目に見てもらえます。そこがいかにもイタリアっぽいな-って思ってました☺
今年はどれくらいの子が笑顔で遅れてくるのかな?
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