すきま英語

英語圏最強のスタンダップコメディアン10人

英語のお笑い「スタンダップコメディ」が好きなパンダ先生です。

スタンダップコメディをネタに、英語を学んでいただけたら…と思って書いたのが「スタンダップコメディ・シリーズ」。

今回は総まとめとして、過去に紹介した全コメディアンの中からTOP10を決めました。

勝手に​​R-1グランプリ、とでも言いましょうか。

おさらい:スタンダップコメディとは

スタンダップコメディ(stand-up comedy)は、観客を笑わせるために行うパフォーマンスのこと。単独での話芸が一般的です。

スタンダップコメディは、英語圏のコメディのジャンルとしては主流で、「アメリカのアート」という見解もあります。

ちなみに日本のコメディは「お笑い」となっており、英語でも「owarai」と呼ばれています。

セットアップとパンチライン

漫才にボケとツッコミがあるように、スタンダップコメディにもルールがあります。それが「セットアップ(setup)」と「パンチライン(punchline)」。

セットアップは設定(フリ)、パンチラインは結果(オチ)。この考え方が、英語圏のコメディの基礎とされます(映画の脚本みたいですね)。

セットアップとパンチラインで構成された話が、ジョーク(joke)。

ジョークの例↓

“I’m on a whiskey diet… I’ve lost three days already.”(ウイスキーダイエットしてる。もう三日消えた。)


セットアップ:ウイスキーダイエットしてる。
パンチライン:もう三日消えた。

上のジョークは、イギリスのトミー・クーパーによる有名な一文ネタ(one-liner)です。

トミー・クーパー。(Humbledaisy)

「誰が何をどう言うか(人物×脚本×演技)」でジョークのおかしみが変容するのも、スタンダップコメディの奥深さです。

それではいよいよ、順位を発表します。

10位:アーロン・チェン

アーロン・チェン。(Image via youtube)

アーロン・チェン(Aaron Chen)は、中国系オーストラリア人のスタンダップコメディアン。シドニー出身。

アーロン・チェンのパフォーマンスは「どうやら奇人のアジア人が日常生活を報告してくる」といった味わい。

「アイデンティティを自虐する」という王道の表現でありながら、テンプレが嫌いな人がテンプレで茶化している、という皮肉も感じます。味わい深いです。

▶︎アーロン・チェンの記事

9位:ミシェル・ウルフ

ミシェル・ウルフ。(Image via youtube)

ミシェル・ウルフ(Michelle Wolf)は、アメリカ人のスタンダップコメディアン。ペンシルベニア州・ハーシー出身。

ミシェル・ウルフのパフォーマンスは、「知能が高くていじわるになれるが努めて平凡に努める女性が社会のいたいところをチャーミングに大騒ぎして嬲り殺す」といった味わい。

笑って許されない面白さ。

▶︎ミシェル・ウルフの記事

8位:ノーム・マクドナルド

ノーム・マクドナルド。(Image via youtube)

ノーム・マクドナルド(Norm Macdonald)は、カナダ人のスタンダップコメディアン。カナダのケベック州出身。

ノーム・マクドナルドのパフォーマンスは、「ハンサムで憎めない白人男性がとんちんかんな事を言っている」といった味わい。

あえてルールを守らない「アンチ・ユーモア(Anti-humor)」というテクニックの名手。すっからかんに聞こえるだけあって、恐ろしい神話を聞いている気分です。

▶︎ノーム・マクドナルドの記事

7位:アジズ・アンサリ

アジズ・アンサリ。(Image via youtube)

アジズ・アンサリ(Aziz Ansari)は、インド系アメリカ人のスタンダップコメディアン。 サウスカロライナ州・コロンビア出身。

アジズ・アンサリのパフォーマンスは「黒人でもアジア人でもないインド系アメリカ人がアメリカの矛盾やナンセンスなどをユーモアで炙り殺す」といった味わい。

ぞっとする面白さ。

▶︎アジズ・アンサリの記事

6位:シェン・ワン

シェン・ワン。(Image via youtube)

シェン・ワン(Sheng Wang)は、台湾系アメリカ人のスタンダップコメディアン。テキサス育ち。ビヨンセと同じ高校だそうです。

シェン・ワンのパフォーマンスは、「オタク風のアジア人がアメリカの滑稽な日常を自虐気味にゆるく話す」といった味わい。こう見えて脚本がキレッキレ。面白いです。

▶︎シェン・ワンの記事

5位:ケヴィン・ハート

ケヴィン・ハート。(Image via youtube)

ケヴィン・ハート(Kevin Hart)は、アメリカのスタンダップコメディアン。ペンシルベニア州・フィラデルフィア出身。アメリカで最も稼いでいるコメディアンの一人。

ケヴィン・ハートのパフォーマンスは「滑稽な様子の黒人が滑稽な状況で喜怒哀楽のパニックを起こしている」といった味わい。

おしっこをちびりそうになるくらい面白いですが、ときにクールな人間性も垣間見えて、うんちまでちびりそうになる面白さ。

▶︎ケヴィン・ハートの記事

4位:マイク・バービグリア

マイク・バービグリア(右)。(Image via youtube)

マイク・バービグリア(Mike Birbiglia)は、アメリカ人のスタンダップコメディアン。マサチューセッツ州・シュルーズベリー出身。

マイク・バービグリアのパフォーマンスは、「平凡な白人男性が日常生活について話していますーという収まりのよさから逸脱しないまま続く狂気」といった味わい。

ほんわかしていながら、緊張感が圧倒的なコメディアンの一人。

▶︎マイク・バービグリアの記事

3位:トム・セグラ

トム・セグラ。(Image via youtube)

トム・セグラ(Tom Segura)は、ペルー系アメリカ人のスタンダップコメディアン。オハイオ州・シンシナティ出身。

トム・セグラのパフォーマンスは「いじわるで愛嬌のある大人がタブーやナンセンスを優しく徹底的にいじる」といった味わい。

しれっと常に社会のひずみを見据えていて、極めて知能が高い(にもかかわらずそう感じさせない)印象がもたれる、天才的コメディアンのひとり。

▶︎トム・セグラの記事

2位:ジム・ガフィガン

ジム・ガフィガン。(Image via youtube)

ジム・ガフィガン(Jim Gaffigan)は、アメリカ人のスタンダップコメディアン。イリノイ州・エルジン出身。

ジム・ガフィガンのパフォーマンスは、「赤ちゃんみたいにむすっとしたアメリカ人がチャーミングにナンセンスを嬲る」といった味わい。とてもいじわる。

しょーもない話をしているようで見据えている、天才的なパフォーマンス。

▶︎ジム・ガフィガンの記事

優勝:デイヴ・シャペル

デイヴ・シャペル。(Image via youtube)

デイヴ・シャペル(Dave Chappelle)は、アメリカのスタンダップコメディアン。首都・ワシントンD.C.出身。コメディのグラミー賞「マークトウェイン賞」の受賞者。

デイヴ・シャペルのパフォーマンスは「タブーをいじる」といった味わい。天才的に滑稽。文学、神話、アートの後味。

▶︎デイヴ・シャペルの記事

特別賞:ガブリエル・イグレシアス

ガブリエル・イグレシアス。(Image via youtube)

英語の初心者にも可笑しみが伝わるシンプリシティでありつつ、ネイティブが聞いても味わい深いパフォーマンス。全コメディアンの中で、最も音が美しいです。

▶︎ガブリエル・イグレシアスの記事

参考サイト:スタンダップコメディ同好会

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パンダ
京都出身です。アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、イスラエルに住んでいました。趣味は海外旅行、映画映画、食事です。スタンダップコメディが大好物。▶︎スタンダップコメディの記事 ▶︎英語の漫才の記事 ▶︎修辞技法 ▶︎食と旅 ▶︎英語ブログ

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