「ファン」という言葉は、日本語でも英語でもよく使われていますが、実は英語の “fan” には日本とは少し違うニュアンスや使い方があります。例えば、日本では「○○のファン」というと、[⚪︎⚪︎]の部分には食べ物や場所を入れて使いますよね?しかし、海外では「fan」は主にスポーツやアーティストといったエンタメ分野に対して使われ、日常的な好みを表すときには別の表現が適しています。
また、ファン活動、いわゆる「推し活」についても海外と日本では様子の違いが見られます。こうした違いを理解すると、英語でのコミュニケーションがよりスムーズになるだけでなく、海外のファンと交流する際にも役立ちます。
この記事では、英語での「ファン」の意味や使い方、日本と海外での認識の違い、さらにファン活動で役立つ英語表現などをご紹介いたします。
「ファン」は英語で何と言う?基本の意味

「ファン」という言葉は、日本語でもよく使われていますが「fan」という単語は特定の人物・スポーツ・音楽・映画などを熱心に応援したり、好きだったりする人を指す言葉として使われます。
例文:
- 私はテイラー・スウィフトの大ファンです。
I am a big fan of Taylor Swift. - あなたはサッカーのファンですか?
Are you a soccer fan? - 彼はレオナルド・ダ・ヴィンチの大ファンです。
He is a big fan of Leonardo da Vinci. - 彼女にはたくさんの密かなファンがいる。
She has many secret fans.
日本語の「ファン」とほぼ同じように使うことができますが、英語では「支持者」「熱狂的な愛好家」というニュアンスが強いのが特徴です。
「fan」以外の英語表現
日本語の「ファン」に近い意味を持つ英語はいくつかあります。場面によっては、fanではない単語を使ったほうがより自然な英語表現になることもあります。
supporter(サポーター、応援者)
「supporter」は、特にスポーツチームや団体を応援する人を指す言葉です。fanは「特定の選手やチームが好き」という意味でも使えるのに対して、「supporter」は「応援団」のような、支える意味合いが強いです。
- 彼はマンチェスター・ユナイテッドの熱心なサポーターです。
He is an avid supporter of Manchester United.
enthusiast(熱心な愛好者)
「enthusiast」は、特定の分野や趣味に強い関心を持っている人を指します。「fan」よりも専門的・情熱的な印象があり、深い知識を持ち合わせていることが多いです。
- 彼女はヨガ愛好家です。
She is a yoga enthusiast. - 彼は車の熱心な愛好者です。
He is a passionate car enthusiast.
admirer(憧れ・尊敬の気持ちを持つファン)
「admirer」は、特定の人に対して「尊敬・憧れ」の気持ちを持つファンを表す単語です。fanは「単に好きな人」、admirerは「尊敬・憧れの意味が強い」という点がニュアンスの違いになります。

「I’m a fan of 〜」以外の言い方
日本語では「ファン」という言葉にはカジュアルな印象があるので、どちらかというと日常会話向きの表現です。ただ、「⚪︎⚪︎のファン」と言いたい時に使われる「I’m a fan of 〜」には少しフォーマルなニュアンスが含まれます。
「I like 〜」や「I’m into 〜」の方がカジュアルな日常会話に適している場合もあるので、場面に合わせて使い分けてみましょう!
- I like 〜:〜が好きです
- I’m into 〜:〜にハマっている
- I admire 〜:〜を尊敬している
「ファン」の種類を表す英語表現
英語では、熱量ごとにファンの種類を表す表現がいくつもあります。
- casual fan:にわかファン
例:I am a casual fan of baseball.(私は野球のにわかファンです。) - big fan:大ファン
例:I’m a huge fan of K-pop.(K-popの大ファンです。) - die-hard fan:熱狂的なファン
例:He is a passionate fan of Star Wars.(彼はスター・ウォーズの熱狂的なファンです。) - superfan:スーパーファン(超熱心なファン)
グッズを集めたり、イベントに行ったりするほどの強いファン。
日本と海外での『ファン』の認識の違いとは?

日本の「ファン」の特徴
日本で「ファン」という言葉は「応援する人」「支える存在」という意味で使われることが多いです。特に、アイドルやアーティスト、スポーツ選手に対するファン文化では、ファンは「推し」をサポートする立場として認識されています。
「推し」文化が発達している
「推し活」という言葉があるように、好きなアイドルやキャラクターを応援し、グッズを集めたり、イベントに参加したりするのが一般的です。ファン同士のコミュニティが強い文化や、「箱推し」(グループ全体を応援する)といった文化があるのも日本特有です。
「ファン=礼儀正しい応援者」という意識
日本のファンは、アイドルやアーティストとの距離感を大切にし、礼儀正しく応援する傾向があります。握手会やライブではルールが設けられ、個人のマナーが重視される、という雰囲気があります。
真面目で几帳面な国民性の表れでもあり、「推しに迷惑をかけたくない……」という意識が影響しているのかもしれません。
海外の「ファン」の特徴
英語圏では、「fan」という言葉は「熱狂的な支持者」「強い情熱を持つ人」というニュアンスが強いです。
「fandom(ファンダム)」という概念が広がっている
「fandom(ファンダム)」とは、特定の作品やアーティストを熱心に応援するファンコミュニティのこと。SNSやオンラインフォーラムを通じて、世界中のファンが意見を交換し、創作活動を行う様子が見られます。
「die-hard fan(熱狂的ファン)」や「stan(狂信的ファン)」も存在
日本のファンが比較的礼儀正しいのに対し、海外では、より強い個人の主張が見られます。「die-hard fan(熱狂的なファン)」や「stan(ストーカー的な熱狂的ファン)」という言葉があるように、ファンの熱量が高く、時には過激になることもあります。
「推し」に対する批判にも反応しやすく、SNSでのファン同士の議論(時には対立)が発生しやすい面もあります。
「ファン活動」の自由度が高い
日本に比べ、ファンアートや二次創作が活発で、ファンが独自にストーリーを作る文化が根付いています。YouTubeやSNSで「fan edit(ファン編集動画)」や「fan fiction(ファンによる二次創作)」が盛んに行われ、公式とは関係なく、ファン同士でコンテンツを作るのが一般的になっています。
「ファン」に関連する英会話例文【10選!】
「ファン」がトークテーマの英会話ではどのような内容を話せば良いのでしょうか。場面別に例文をご紹介いたします。

「ファンです!」と伝えるフレーズ
- 私は[○○]の大ファンです。
I’m a big fan of 〇〇.
- 私はずっと[○○]のファンです。
I have been a fan of [○○] for a long time.
「ファンになったきっかけ」を話すフレーズ
- [作品]を見て[○○]のファンになりました。
I became a fan of [○○] after watching [作品]. - [理由]がきっかけで[○○]をフォローし始めました。
I started following [○○] because of [理由]. - [○○]のおかげで[ジャンル]にハマりました。
Thanks to [○○], I got into [ジャンル].
推しを応援するフレーズ
- [○○]を全力で推しています。
I’m all in for [○○].
- [○○]を応援しています。
I’m supporting [○○].
「ファン同士の会話」で使える英語フレーズ
ファン同士で話すときに便利な英語表現を紹介します。
- あなたの推しは誰?
Who’s your favorite? - グッズを集めていますか?
Do you collect merchandise? - 彼らの新しいアルバムはチェックしましたか?
Have you checked out their new album?

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