introduction
英語の習得で避けられないもののひとつに「英単語、熟語の習得」があります。
しかし、なかなか覚えられないですよネ。
単語帳の同じ個所を何度も繰り返しても、一向に記憶に残らないものもあります。
why can’t we remember?
従来の方法を検証してみました。
私の経験で、現時点で分かっている事は、
・やみくもに単語帳などを繰り返すのは非効率
・眺めているだけでは全く覚えられない
・書いているだけでは、意味と使い方を習得できない
・スペルを書いたり、意味を読んだり、発音するのは一見、良さそうだけど、使えるようにはならない‼
(あなた、心当たりありませんか?)
他方、見方を方法論から対象に変えて考えましょう。
私の経験では、自分が興味のない分野の単語・熟語は、覚えられない傾向にあります。考えてみると、日本語でも普段使わない単語や熟語や言い回しは、なかなか覚えらません。逆に、自分が興味を持っている分野の単語や熟語や言い回しは、比較的容易に記憶に残るものです。
私達は、異なる思考、嗜好、興味、趣味を持っています。
各々の日常生活では、ある単語や熟語は頻繁に使いますが、使わない単語・熟語は全くと言っていいほど使いません。これは人によって異なることを理解することが肝要です。
何故、単語・熟語が覚えられないか、を問う前に、どんな単語・熟語が覚えられないか、どんな単語・熟語なら比較的覚えられるか、を吟味する必要がありそうです。
a bit of tricks
つまり、興味のない分野の単語・熟語は覚えにくいわけです。とはいっても、語彙は増やしていきたいので、ちょっとした工夫をします。
例えば、”discrepancy” という単語があります。テキストに出ていたから、などの理由で覚えようとすると仮定しましょう。そこには以下のような説明と例文があったとします。
discrepancy [diskrepənsi] 可算名詞・不可算名詞
意味:食い違い、不一致
解説:本来は同じであるはずの2つの金額、内容、報告書、事実、条件などの違い。何かが間違っていることを示唆し、説明しなければならないこと。
例文:There were troubling discrepancies between his public and private opinions on how to balance the budget.(予算均衡のための方法について、彼の公的な意見と私的な意見の間には厄介な食い違いがあった)
“Cambridge Academic Content Dictionary,” “Cambridge University Press,” and “Longman English dictionaries” via “Pearson Education Limited” を元に加筆翻訳
さて、以上の情報を見たり、ノートに写したり、スペルを何度も練習しただけで、あなたの記憶に定着しますか。
「記憶に定着する」とは、正しく書けて、正しく発音できて、イントネーションも正しく、自分の言葉として使えるようになる事を指します。
正しく使えるようになるためには、例文も参照します。
例文はすんなりと頭に入って定着しましたか。解説が、特に金額を意識した説明であるため、例文も金融関係の内容となっており、個人的には今一つわかりずらい例文だと感じました。
この “discrepancy” の意味の『食い違い』、『不一致』 をご自分の日常生活で言う機会はありますか。あれば結構。無い、若しくは少ない場合は自分専用の例文を作るのです。
例えば、
より身近な話題で…
Today’s weather, we had big discrepancies between what the weather report said and the reality.
今日の天気だけど、天気予報の内容と現実は大きく食い違ってたね。
経験したくはないけど、そうこともあるかも…
I saw a car accident today. There were huge discrepancies between what the two drivers said.
今日、交通事故を見た。 二人の運転手の発言に大きな食い違いがあった。
仕事で言いそうなフレーズにして…
Our data and your data have some discrepancies.
我々のデータと貴社のデータには若干の不一致がありますね。
ポイントは、
- 単語・熟語の記憶に直接関係ない部分は削って、できるだけ簡素化します。
- 身近な事例を対象にします。(いかにも自分が言いそうなフレーズ)
- 自分で作った例文を最低でも100回は声に出して言います。
- 翌日、何も見ないで自分で作った例文を声に出して言います。(覚えているか、定着度合いを見ます)
この方法で記憶に定着します。
なかなか覚えられない単語・熟語は、独自の例文を作って、例文の一部として 『記憶に定着』 させましょう‼
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まさしく私はこの方法をやろうとしていますが、なかなか良い例文がいつも思い浮かびません。
何度も口に出していうのも出来ていません、やらなければ。
ありがとうございました。