話せるようになりたぁ~い
英語にチャレンジする多くの人の初期の目的です。
無論、リスニングや文法など、他の技能も目的の上位ですが、私の生徒さんでは、圧倒的に 『話せるようになりたぁ~い』 が常にトップです。
テレビや映画を観ていて、以下のような経験はありませんか。
あーあ、あんな英語を喋られるようになりたいなぁ~
今の返し、何んて言ったの。 あ゛ー、気になるぅ~
またビジネスでは、テレビ会議*で
言いたいことを言えるように、なりたい!!
このご要望はあらゆる業種、業界、お役職の方々からお寄せいただいています。
*英語では通常 “Video Meeting/Conference”
そして、初回の英語レッスンを受けると、
○「そうじゃないのよね~」
「知りたいことを優先的に教えて欲しいわ」とのこと。
それを受けて、こちらから「どんなフレーズを知りたいんですか」 と尋ねると、
○「直ぐには出てこないけど、なんかうまい具合にやんわりとお断りする感じの」
私 「……」
○ 「映画よ、映画。だから人間関係とかは良く分からないのっ!」
いくらお力になりたいと思っても、これではお答えようがありません。
私の頭の中はちょっとしたパニック状態。
「やんわりとお断りする」 って、丁寧に断る事とは違う?
それともメインは、『うまい具合に』 断るって部分かも。わからん。
やはり、ご質問はその状況を含めた登場人物の関係性も併せてお教え頂かないと正確なご回答はできません、とお伝えして、私はいつもの、今やテンプレートになってしまった、以下の一連のご説明をするのです。
英語は様々な状況で異なる表現が使われます。
▶ 米国の District Attorney (地方検事) が犯罪に関する記者会見で言う英語
▶ ソープオペラの英語
▶ Standup Comedy の英語
▶ ラジオの聴視者参加番組で自分の主張を延々と話すおじさんの英語
▶ アウトローの主人公がアクション映画で使う英語
▶ ラブストーリで主人公が愛を伝える英語(トーン、ボリューム、抑揚など)
と例を出すだけでもきりがありません。
これは、その時の状況にあった英語と言うものがある事を意味しています。
日本語とは比較にならないほどのバリエーションに圧倒されます。
ですから、場面や状況を含めてご質問頂ければお互いにとってより有意義なものになるはずです。
「映画よ、映画。だから人物関係とかは良く分からないのっ!」
の方には、映画のタイトルと、大体映画のどこ辺りだったかをお聞きしました。
そして映画のストーリを理解したうえで「話し手は~という意味で言ったんだと思います」とお伝えするようにしています。
しかし、映画によっては “Son of ****” に絡めて締めくくっている映画もありました。詳細の説明は省きますが、背景などを含めての説明は、大学の英文科レベルに匹敵するものであったと記憶しています。とにかく大変でした。 (^_^;)
さて、今回のお題は、【話せるようになりたぁ~い】 に対して 【話せるようになって欲し~い】 なのですが、ここからが大切なところです。
● 「映画よ、映画。だから人物関係とかは良く分からないのっ!」
の方の方法論は「正しい」ということを申し上げたかったのです。
● 「今、直ぐには出てこないけど、なんかうまい具合にやんわりとお断りする、って感じのやつよ」
の方も、何らかの理由でその言い回しが気になったのでしょう。
だからその言い方、使い方を知りたくなられた訳です。
ですから、私のレッスンに対するご希望の表明は実に、正しかったのです。
● 「そうじゃないのよね~」、「知りたいことを優先的に教えて欲しいわ」
と仰った方々も、オンライン英語レッスンの利用方法としては正解です。
自分は○○○○を知りたい、という意思表示なんです。
これは講師サイドは正面から受け止めるべきだと思うのです。
但し、これらの方々に欠けていたのは、テンプレートで説明した【質問の仕方】だけなのです。
テンプレート化した私の一連の内容でご説明した質問の仕方を念頭に置いて頂き、【話せるようになりたぁ~い】の気持ちを大事に「知りたいことを優先的に教えてもらって」 知識を増やしてください。私たち講師も 【話せるようになって欲し~い】 と思っていますから。
さて、次回は、
今年もNHKラジオ講座の4月号だけ買って、またやらずに終わるのかよ (;´д`) ヒェー
を投稿予定です。乞うご期待。
但し時期未定(スミマセン)

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