イギリスに19年間お住まいのチャーチ先生。この度日本への一時帰国に合わせ、ワールドトーク事務局にお越しいただきました!
学習をする上で大切なのは「リラックスすること」と話すチャーチ先生。レッスンはそのとおり、肩に力を入れすぎず、楽しく学べる内容となっています。中でも今回は、想像力を鍛えられる面白いレッスンをインタビューの中で体験させていただきました!
英語という言語は様々な文化の交流の懸け橋となっている
運営事務局)
こんにちは!こうして、実際に弊社に来ていただきお話しできること大変光栄です!
それではまずは簡単に自己紹介からお願いできますか?
チャーチ先生)
みなさん、こんにちは。ワールドトーク講師のチャーチです。語学留学を機に渡英して以来、イギリス在住は20年目を迎えました。日本から約6,000マイルも離れた国にいながらも、ワールドトークのレッスンを通して、皆さんとコミュニケーションできる事を大変嬉しく思っております!
運営事務局)
イギリスでの生活はいかがですか?
チャーチ先生)
はじめは、言語の違いはもちろんの事、天候や食事など順応はそれなりに必要でしたが、違った文化が生み出す違った考え方、イギリスならではの人々の在り方に、大変面白みを感じています。
イギリスには様々な国から来た人々が住んでいるので、異文化に触れる機会が多いのも魅力の一つですね。みんなそれぞれ違ったアクセントがあって、たまに母国語の文法のまま、好きなように英語を喋っていたりしますが、いずれにしても英語という言語がそうした交流の懸け橋となっている事をいつも痛感しています。
運営事務局)
なるほど。先生はレッスン以外の時間はどのように過ごしていますか?
チャーチ先生)
最近は、趣味と呼べるほど時間を割いていないのですが、スケッチブックを持ち歩いて絵を描いたり、天気が良ければ海辺をサイクリングしたりするのが好きです。あとはピアノですね、クラシックやジャズ、ブギウギハノンなどをよく練習しています。
またグローバル・チャリティに参加しているので、イギリス人だけでなく、世界各国から来た人々と活動し、日々交流を楽しんでおります。
コミュニケーションにトライして英語を習得する。
それが私の勉強法でした。
運営事務局)
先生はいつから英語に興味を持ちましたか?
チャーチ先生)
英語との接点は、子供の頃から身近にあったと思います。
横浜出身なのでよく祖父母と港を見に行き、氷川丸の中でクルーに声をかけられて、外国語のサウンドやそれを話す人達を不思議に思い、漠然と興味が沸いたり。
父が外資系企業で働いていたため、外国人のお客さんが家に来る事もあって、家族みんなで、「あの英語はなんだっけ?」「こう言ったら通じるかな?」と楽しく交流したのを覚えています。
その後は洋楽や、海外旅行、外国人の友人との交流を通して、英語が出来ればより楽しくなる事に気づくようになりました。
運営事務局)
家族みんなで英語を学べる環境というのは素敵ですね!その中で先生は、どのように勉強されてきましたか?
チャーチ先生)
日本では英文科で学んだり、英会話スクールに通ったりという経験はありません。好きなことを通して英語の必要性に気づき、テキストや文法書、ラジオのプログラムなどいたって普通の方法で勉強するようになりました。
語学留学でイギリスに渡ってからは、英語で英語を勉強することになり、最初はとても圧倒されました。ただ、英語の世界に入ったまま学ぶのは逆に効率が良いとも感じました。わからないことの連続で、調べようと思う間に、まさにそのわからなかった単語が繰り返し、違う場面で登場してくるんです。そうするうちにその単語がキャラクター性を帯びてくるんです。いったんキャラクター化した英語はそう簡単に忘れません。
英語はコミュニケーションのツールです。ツールがあってコミュニケーションが出来るのは当たり前のことですが、逆にコミュニケーションにトライして、それを通してツールを習得することも出来る。そういう方法もありだと思います。おそらくこれが私の勉強法だったんじゃないかと思います。
最初はコミュニケーションにおけるストロングポイント探し
運営事務局)
ではレッスンのことも色々と聞いていきたいのですが、先生は初回レッスンでどんなことを行っていますか?
チャーチ先生)
生徒さんのリクエストにもよりますが、まずはトークを通してお互い知り合うとともに、英語のコミュニケーションにおけるその方のストロングポイントを探します。
文法やボキャブラリーがどうというより、英語へのアプローチ、つまり話したいという意欲や、間違いを恐れない気持ちとか、分からないときに分からないと伝えられるか、ジェスチャーや表情が豊かである事などを観察しています。お互いの英語の体験談や失敗談などを含めて色んな話をして打ち解けていく感じです。
いずれにしても初回レッスンでは、まずは生徒さんにリラックスして頂く事、またご自分の英語に自信を持っていただくことを重要視しています。
運営事務局)
カウンセリングのように言葉や反応から見つけ出して行くんですね。
では、先生のレッスンの中でも特に人気のものを教えてもらえますか?
チャーチ先生)
リクエストが多いものとして「リスニング・エクササイズ」があります。
これはBBCのラジオプログラムなど、ネイティブが聞くものを音声として使っています。せいぜい5秒程度の文章で、単語を一語一語全部聞き取るのではなく、ある程度キーワードが聞き取れた段階で音声をストップし、あとは文法や文全体の意味から推測して、リスニングした文を完成させていきます。
このエクササイズは、聞き取れなかった単語ではなく、聞き取れた単語にフォーカスを移し、全体のメッセージを把握する力を養うトレーニングです。リスニングが苦手という方は多いのですが、このエクササイズをすることで、キーワードさえキャッチすればメッセージを理解できる、ということを感じてもらいたいと思っています。
文章が完成したら、最後にもう一度音声を流しネイティブのサウンドに注目をします。そして、今度は生徒さんにラジオプレゼンターとして、完成した文を読み上げていただいたり、生徒さんがどう思うか意見を言っていただいたりすることで、発音やスピーキングの練習にもなっています。
運営事務局)
わぁ…!すごく、頭を使いそうですね!
でも、実際そういう力が会話を行う上で重要になる気がします。
単語とイメージを繋ぎ、単語にキャラクターを吹き込む
チャーチ先生)
他に、多くの皆さまと楽しんでいるレッスンが「English & Art」です。
「アート」というと難しそうに思うかもしれないですが、「アート」のように自由な想像力で英語のイメージを描きだしていくという、とてもクリエイティブなレッスンなんです。
これは私自身、イギリスのカレッジで体験したレッスンなのですが、まずはテーマとなるものをマインドマップの中心に書きます。絵画のタイトルでもいいし、好きな音楽でもなんでもOKです。そして、それについて受けるイメージや連想するもの、色や形など何でもいいです。私が様々な質問をするので、皆さんに連想していただき、出していただいた単語の類語や似た表現を加えながら、マインドマップを広げていくんです。
大切なのは、テーマを中心に単語と単語が密接にリンクしている事。
これは時間が許す限り果てしなく広がっていくので、ある程度材料が出た所で、それを使って文を作っていきます。私の方で、この時に使えるフレーズや接続語なども付けたしていき、最終的に生徒さんにミニ・プレゼンテーションをして頂いたりしています。
すると、自分でイメージした単語が繋がっていて、いわば一つの絵を完成させた状態になっているので思った以上に話せるんです!なので皆さん驚かれることが多いんですよ。
運営事務局)
確かにそれは面白そうです!先程、単語がキャラクター化してくるというお話にあったように、イメージとリンクさせていくのは楽しそうですね。
チャーチ先生)
そうですね、でも実はこれ、日本語では既に皆さん実施されていることなんです。「柔らかい」という言葉を聞いたら、「ふわふわ」「ベット」「動物」などすぐに連想できますよね。そうやってイメージがグループになって、単語についていきます。
英語を実際に耳にする時、単語そのものだけではなくて、その場面でその人はこんな表情をしていたとか、周囲の反応はこうだったとか、そういったイメージが存在しています。そうやってリンクしていくと忘れず、単語にキャラクターが吹き込まれていくんです。
運営事務局)
なるほど…!ちなみに…少しレッスンを見せて頂くこと出来ますか?
チャーチ先生)
ここでですか?少し恥ずかしいですが・・・。
例えば・・・、簡単な単語で「Tooth(歯)」を使ってみましょうか?
実際に事務局員がレッスンを体験しました!
チャーチ先生)
このようにマインドマップの真ん中にテーマである「Tooth」を描きます。私がそれに対して質問をします。例えば「Color」を聞きましょう。
What color is this tooth?
運営事務局)
It is white.
チャーチ先生)
Good! ではテーマに繋がるようにWhiteを書き加えます。
さらに追加すると…歯はWhiteですが、虫歯になると?
運営事務局)
Black!
チャーチ先生)
そうですね。では… What shape is this?
(こうして先生と運営事務局でマインドマップ作りがスタート、先生がリードして質問をしてくれるので、ポンポンと単語が出て、楽しく連想を膨らませていくことが出来ます)
このようにマインドマップが一通り出来たところで、これらの単語を使って、Toothを説明する文章を作っていただき、一緒にToothのミニ・プレゼンを楽しむわけです。
レッスンで完成したマインドマップがこちら!
運営事務局)
確かに、これなら文を作りやすいです!
話をするときにどう文章を作ればいいか、悩んでしまうのですが、こうやって簡単なお題から広げていけると、いろんな作文が出来ますね。
「リスニング・エクササイズ」も「English & Art」もすごく想像力を使った楽しいレッスンだなと思います!
これらのレッスンはどんな方が対象ですか?
チャーチ先生)
あらゆる年齢層、レベルの方と楽しめるスタイルです。テーマは何でもいいんです 。アートの作品の事もあれば、社会問題や、今までで一番楽しかった旅行でもOK。
先ほどやってみた「Tooth」は実際にお子様の生徒さん達に提供した内容なんです。最後にマップの真ん中のテーマを隠して、お父さんとお母さんに「Who am I?」のクイズを出して楽しみました!
運営事務局)
それはとても素敵ですね!ご両親も、あれ、こんなに英語を話せるの?!って驚いちゃいそうです。笑
そんな生徒さんとのレッスンの中で嬉しかったことは何ですか?
チャーチ先生)
皆さんがレッスンを楽しんでくださっている事、特に、ご自身のスピーキングカに驚かれて、喜んで下さるのを見るのは本当にうれしい事です。学校の先生をしていらっしゃる方が、実際にこの方法を授業で使ってくださり、ディスカッションに役立ったと仰ってくださったのもうれしかったです。
学べば学ぶほど、自分は何も分かってなかった事に気づく。
それは学習において前進している証拠。
運営事務局)
最後に生徒の皆さまや、まだレッスンを受講した事のない方へのメッセージをお願いします。
チャーチ先生)
これまでお会いした生徒様みなさん素晴らしい方々ばかりで、いつも私の方が刺激を受けています。その一方で、非常に多くの皆さんが、「自分の英語はまだまだだめだ」「全然話せない」と感じておられる事に気づきます。
実は私自身も励みにしている言葉があって、皆さんも耳にしたことがおありかと思います。
The more you learn, the less you know.
という表現があります。
学べば学ぶほど、自分は何も分かってなかった!まだまだだ!と、自分の知識がいかに限られているかを思い知らされるという事です。これは英語の習得にも当てはまると感じています 。
新しい事を学ぶと発見があり、疑問がどんどん出てきます。何も知らない時より、むしろ分からない事だらけになってしまうわけですね。そこで、自分の英語は全然だめだと感じることは、辛いことでもありますが、実は本当はとてもポジティブな事なんです。むしろ英語の学習において前進している証拠、英語の深さが見えてきた証拠なんだと考えていただきたいのです。誇りに思って頂きたいです。
そんな新しいことに挑んでいるからこそ感じるフラストレーションをうまく利用し、これからも皆さんと、英語仲間として一緒に楽しく勉強していきたいと思います。
ではレッスンでお会いしましょう。
チャーチ先生、インタビューにご協力いただき有難うございました!
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