英語学習をされている方の中には、海外留学に興味がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、イギリスで留学事業をされているNobu先生をご紹介します。
Nobu先生は、英検、IELTS、ビジネス英語、観光英語など幅広いレッスンを提供しています。特に英検やIELTSの資格対策レッスンは、生徒様から絶大な支持を得ています。
そんなNobu先生のレッスン詳細や、気になるバックグラウンドについてお伺いしました!
【Nobu先生】
イギリス在住20年目。妻はイギリス人、2児のパパ。
日本では留学アドバイザーとして勤務。現在は自身で留学事業を営み、語学学校やホームステイの手配などを行っている。
特に英検2次試験対策を得意とし、30名以上の合格実績あり。IELTSスピーキング対策、一般英語、ビジネス英語、フリートークなど幅広いレッスンを展開。
ワールドトーク講師歴:4年4ヶ月
ワールドトーク提供レッスン数:3,952レッスン
※2024年4月17日時点
本番さながらの英検・IELTSスピーキング対策
—英検の2次試験対策はどのようなレッスンをされていますか。
英検の教材を利用して、私が試験官の役になり、本番同様のスピーキングテストを行います。パートごとに試験内容を理解してもらい、瞬時に頭の中で文章を作成する力を身につけることを目標にしています。
スピーキングテストが初めての方は、時間をかけてスピーチ練習をします。
テストまでに時間がない方や、スピーキング問題に慣れてきた方には、実際に時間を計り、テストで設定されている時間内にスピーチや各問題を消化する練習を行います。
また、2次試験のテクニックや注意点もお伝えしています。
例えば、英検2級の2次試験で出題されるパッセージ問題に複数形のS、三単現のSが多く出てきます。特に語尾のSの発音が大切なので、生徒様が自然に発音できるまで練習をしています。
更に、文章を読むスピードと声の大きさ、発音などもチェックしています。
イラスト描写問題では、イラストごとに最低でも2文、時制に気をつけて文章を考えます。加えて、She/He, his/herを混同しないように注意する必要があります。
生徒様と一緒に問題を読み解き、正確に答えるコツをお伝えしています。
1級の試験になると、1分間でトピックを選び2分間のスピーチをしなくてはいけません。論理的に文章を組み立て、自分の意見AgreeまたはDisagreeの理由を2つほど、同じボリュームで考えていただきます。
試験官が納得できるスピーチになるように、具体例や統計、情報元などもスピーチに含めるようにアドバイスしています。
—「人前で話すことが苦手で、英検の2次試験が受からない」という声をよく聞くのですが、その場合はどうしたらよいでしょうか。
その場合は、英語を話すことへの抵抗をなくす必要があると思います。
例えば、フリートークでたくさん会話をして、とにかく英語を話すことが近道なのではないかと。
試験で面接官を前にすると、本当に緊張しますからね。
短期間でどうにかすることは難しいかもしれませんが、まずは英語をたくさん発する環境を作ることをおすすめします。
—ワールドトークでIELTSを教えている先生は少なめだと思うのですが、どのようなレッスンをされているのでしょうか。
IELTSの教材を使って、スピーキングの練習をしています。
私が試験官役をして、本番と同じ形でスピーキングテストをして、フィードバックを行います。
IELTSのスピーキングでは、様々な形容詞を使いこなすことで得点に反映されますので、レッスンでは単語も勉強します。
あとは、IELTSは色々なトピックが出題されるのでレッスンごとに取り扱うトピックを変えています。公共交通機関の話であったり、教育の話であったり…。
—IELTSはどのくらいの期間勉強すると、目に見える成果が出るものなのでしょうか。もちろん人にもよると思うのですが…。
大体3か月ですね。
3か月くらい一緒に練習していると、試験形式にも慣れ、パターンが頭の中に入ってきて、発話できるようになってきます。
ワールドトークの生徒さんで、今イギリスに留学されている方が2名います。その生徒さんたちは、1年以上IELTSやフリートークのレッスンを受講されていました。
フリートークで会話が弾み、生徒様と様々なお話をする中で打ち解けてくれるからか「IELTSのスコアが取れて、今イギリスの生活を満喫しています!」などのフィードバックをよくいただきます。
過去にレッスンを受講していた生徒様からも、ふと忘れた頃に近況報告をいただくこともあり、嬉しいですね。
—IELTSとフリートークを組み合わせることで、会話力も上がっていくのでしょうか。
はい、そうですね。イギリスに来る生徒さんには、イギリスの文化やパーティーでどんな風に会話を始めるかなど、実生活で役に立ちそうなものをフリートークのトピックとして選んでいました。
—「実際に習った英語が役に立ちました」のような声もありましたか。
ありました!イギリスに家族で引っ越してきた方の話なのですが、引っ越してすぐに近所の人にホームパーティーに誘われたそうなんです。
彼はそのパーティーでの会話が心配だったらしく、レッスンでホームパーティーに向けてロールプレイ練習をしました。
「Nobuさん、ホームパーティーで無事に会話ができました!ありがとうございました。」と言っていただきました。
—ちなみに生徒様はどのような方が多いのでしょうか。
最近は、同年代の男性の生徒さんが増えています。特に、お子様がいらっしゃる方ですね。私も娘がいますので、共通点が多いです。
あとは、イギリスに興味がある方ですね。レッスンを通してイギリス生活について聞きたいという方が多いです。
英検対策に関しては、中学生と高校生がメインになります。
観光にもビジネスにも!万能なシチュエーション練習
—海外旅行で困らないくらい英語が話せるようになりたい方には、どのようなレッスンをされていますか。
シチュエーションに応じた英会話の練習をしています。空港、銀行、レストラン、買物などのトピックを一通り練習します。
あとは、生徒さんに観光でどのようなことをするのかを聞いて、それに合わせて必要なトピックを追加します。
実際の旅行で使えるものを選んで、レッスンをしています。
—海外事業をされているので、生徒様が海外で悩むポイントが分かるのでしょうか。
そうですね。例えば、チップの払い方ですね。ご存じない方もいらっしゃって、「チップって払わなきゃいけないんですか」と聞かれることがよくあります。
チップについてはレストランのトピックで扱うのですが、合計金額の10%をテーブルの上に置くことを伝えています。
あとは海外で犯罪に巻き込まれないように、防犯についてもアドバイスをさせていただいています。
—続いて、ビジネス英語のレッスンについて教えてください。仕事で英語を必要としている方にはどのようなレッスンをされていますか。
まず、初回のレッスンでレベルチェックをして、生徒さんのレベルに合ったレッスンをしています。
生徒さんからの要望で多いものが、英語のビジネスミーティングの練習ですね。
外国人のクライアント様とミーティングをする場面や、会社を案内する場面などを想定してシチュエーション練習をしています。
—どのような職業の方がレッスンを受講されていますか?
SEの方、メーカー勤務の方、お医者様など本当に様々な職業の生徒さんがいます。
オフィスでの同僚やクライアントとのやり取りなど、どのビジネスでもオールマイティーに使える表現などを教えています。
また、生徒さんの職業によってもレッスン内容を変えています。
例えばプロジェクトマネージャーであれば、タスク管理に関連する英単語を扱ったり、経理であれば、経理関係のトピックを扱います。
生徒さんが実際に現場で使えるトピックを選んで練習しています。
生徒様と仲良くなる秘訣は興味を持つこと
—英語が上達する生徒様の特徴はありますか。
楽器を演奏されている方や、洋楽をたくさん聴いている方は、発音が素晴らしいですね。
耳が良いのですかね。音楽と言語習得の関係性はあると言われていますが、一理あるなと思います。
あとは、明るくて社交的な方ですね。間違っても気にせずに話せる方は、上達が早いですね。
—ワールドトークの生徒様を見ていて、日本人はシャイだなと思うことはありますか。
ありますね。
例えば、What did you do last weekend?(週末何したの)って聞いても、「うーん」って考えこんだり、sleeping(寝てた)とか言ったり(笑)
—シャイな生徒様に対して、レッスンする上で工夫していることはありますか。
あまり勉強といった感じではなく、リラックスした雰囲気にするようにしていますね。
あとは、相手に興味を持って、相手を知ることが大切だと思います。
私の生徒さんで、すごくシャイな中学生の男の子がいました。はじめはすごく大人しい感じだったのですが、色々な話をするうちに徐々に打ち解けていって、笑顔が増えて、だんだん彼の口から英語が出てくるようになったんです。
彼はゲームをすることや、絵を描くことが好きだったので、そういった話をよくしていました。
—Nobu先生は多趣味なので、話の引き出しが多そうですね。
そうかもしれないですね。DIY、スポーツ、キャンプなど色々なことに興味があるので、同じ趣味の生徒さんとはその話で盛り上がりますね。
アンティークのショップのお手伝いをしていたこともあるので、イギリスのアンティークの話をすることもあります。特に女性は、ハマースレイやコープランドなどのアンティーク食器が好きな方が多いですね。
—アンティークショップのお手伝いというのは、どのようなことをされていたのですか。
WEBサイトや商品の管理、商品ページの作成です。アンティークは、オーナーがイギリスのフリーマーケットで仕入れてくるのですが、私が虫眼鏡を使って商品の状態をチェックしていました。
商品の写真をWEBサイトにアップロードして、日本人のお客様に魅力的にうつるような商品説明を考えて書くことも私の仕事でした。
あとは、大阪の阪急デパートで開催される英国展で、アンティークの展示や販売も行っていました。イギリスのアンティークの魅力をご紹介する仕事ですね。
学生時代はオーストラリア&イギリスに留学
—ここからはNobu先生の英語習得のお話やお仕事についてお伺いいたします。英語はどのように習得されたのでしょうか。
大学生のときに1年間休学をして、オーストラリアにワーキングホリデーに行きました。オーストラリアで英語を勉強して、大学卒業後はイギリスに1年間語学留学に行きました。
—留学先にオーストラリアとイギリスを選んだ理由はありますか。
オーストラリアに関しては、暖かいところがよかったというのが理由の1つです。
あとは物価ですね。当時の為替レートの関係で、オーストラリアやニュージーランドが行きやすかったんです。
イギリスに関しては、当時すでに私の妻(イギリス人)とお付き合いしていたことと、本場のブリティッシュイングリッシュを勉強してみたいと思ったことが理由です。
アスパラガス工場で鍛えた英語力
—ワーキングホリデーで苦労したことや、楽しかったことはありましたか。
オーストラリアに行ったばかりの頃は、全然英語が話せなかったので苦労しました。
2か月間学校で勉強して、その後仕事を探したのですが、仕事を探すにも英語が話せないとダメなんですよね。
偶然見つけた求人に応募して、アスパラガス工場で働くことになりました。
アスパラガス工場は、シドニーからバスで5時間くらいかかるところで、周りにはお店も何もないようなところでした。
オーストラリア、イギリス、ニュージーランドなど、様々な国のバックパッカーが、たくさん集まっていました。その人たちと3か月くらい一緒に仕事をして、そこで英語が一番伸びました。
ネイティブの人たちと衣食住を共にして、苦労した半面、すごくいい経験になりました。
—衣食住を共にしたということは、泊まり込みのお仕事なのですか。
はい、泊まり込みでした。簡易ベッドと毛布が1枚だけあって、強制収容所みたいなところでした(笑)
虫がたくさんいて花粉も多くて、本当に大変でしたが、外国の方たちとコミュニケーションを取ることができて、楽しい経験ができました。
—すごい環境ですね!英語が分からないときもあったと思うのですが、その時はどのように乗り切ったのでしょうか。
くだらないジョークを仕草で伝えてみたり、頭の片隅にある英単語を思い出して言ってみたり、言葉の壁があっても、積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。
私が一番若かったこともあり、可愛がってもらいました。人間って言葉が通じなくても、人間性は分かると思うんですよね。その人の雰囲気や仕草などで。
外国の方たちと毎日コミュニケーションを取っているうちに、だんだんと相手の言っていることが理解できるようになりました。自分が知っているセンテンスを使って話してみたりして、ある程度は意思疎通ができるようになりました。
海外留学アドバイザーとして日本人学生をサポート
—日本帰国後は、海外留学アドバイザーとして勤務されたそうですが、どのようなお仕事なのでしょうか。
留学を希望している日本人のお客様に、海外の提携している学校をご紹介する仕事です。
提携校は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、マルタ、中国などの様々な国にありました。その会社には、1年半ほど勤務していました。
—その後はまたイギリスに行かれたのですよね。
はい、日本の仕事を辞めてロンドンに行きました。ロンドンでは、現地の語学学校のスタッフとして8年間働いていました。日本人の学生のサポートや学校のパンフレットの翻訳をしていました。
その後は、ロンドンからコッツウォルズ地方へ引っ越しました。
いくつかの仕事を経て、現在は自分で留学事業をしています。語学学校やホームステイの手配などを行っています。
渡英してちょうど20年目になりますね。
—Nobu先生は、英検1級、TOEIC935点、ケンブリッジ英語検定などの資格も取得されていますよね。働きながら資格にもチャレンジするのは、大変だったのではないでしょうか。
私は環境にすごく恵まれていたと思います。
語学学校で仕事をしていたので、福利厚生で授業に参加することができたんです。
仕事が終わった後に夜のコースに参加したり、ケンブリッジ英語検定の資格コースに参加したり、生徒様と一緒に勉強させていただきました。
スタッフも国際色豊かで、すごく刺激になりましたし、みんなに追いつきたいと思う気持ちが英語学習のモチベーションになりました。
—国際色豊かな環境で働いてみて、何か気づいたことなどはありましたか。
自分の意見をはっきり相手に伝えることの大切さを学びました。
私も含めて、日本人はイエスノーをはっきり言えない人が多いと思います。「はっきり物事を相手に伝えなければいけないよ」と、上司に何度も注意されました。
心が折れたときは英語で余暇を楽しむ
—ワールドトークの生徒様は、英検などの資格取得を目指している方が多くいらっしゃいます。目標の資格を取り終わった後は、どのようなことを続けると英語が話せるようになると思いますか?
実際に海外に出てみるといいと思います。
私は留学事業をしているので、実際にワールドトークの生徒さんが留学に来ることがあります。夏休みを利用して、フィリピンのセブ島に留学された生徒さんもいますね。
海外に出ることはいい経験になりますし、今まで勉強してきた成果を発揮できる場になると思います。
金銭的にも時間的にも、そこまでの余裕がない方は、Netflixを字幕なしで見たり、洋楽を聴いたり、洋書を読んでみたりすることをおすすめします。簡単なことでいいので、英語に触れることが大切だと思います。
ネイティブの方と交流するクラブや、ボランティア活動に参加することもよいですね。
—Nobu先生は英語学習において伸び悩んだ時期はありましたか。
ありました。1つ目のブランクが、ワーキングホリデーから帰ってきたあとですね。日本で生活をしていると、海外にいる時と比べて英語力の伸びを感じづらく、本当に英語力を向上できるのかという不安がありました。
2つ目のブランクは、ロンドンに来た直後です。英検やケンブリッジ英語検定を受けても落ちてばかりいた時期が2、3年ありました。
—それはどうやって打破されたのでしょうか。
机に向かって勉強することはやめました。苦しくなってしまったので。
音楽を聴いたり、映画を見たり、同僚とパブに行って英語で会話をしたり、肩の力を抜いて余暇を楽しむようにしました。英語に触れる環境はキープしつつ、あまり自分を追い込まないように意識していました。
自分の気持ちに正直に、楽しく英語に接することで、勉強への意欲がまた戻ってきました。そうしたら、気持ちを一新して、また机で勉強するようにしていました。結果的に、そのサイクルで英語力を向上することができました。
—最後に生徒様にメッセージをお願いします。
はじめてレッスンを受講する方はとても緊張されると思うのですが、肩の力を抜いて楽しんでいただけるようにレッスンに臨んでいます。
お話をさせていただいた通り、複数の国で様々な仕事に携わってきたので、その経験を活かして楽しいだけではなく、身になる丁寧なレッスンをご用意しております。
また、留学事業に長年携わっているので、英語だけではなく留学全般についてアドバイスをすることも可能です。
是非受講してみてください。皆さまにレッスンでお会いできることを楽しみにしております。
Nobu先生、ありがとうございました!
生徒様の話になると、うきうきした様子でエピソードを話してくれる姿が印象的でした。
Nobu先生は、英検やIELTSのスピーキング対策を得意としているので、スピーキングが苦手で克服したい方におすすめです。
ご自身で留学事業をされていて、留学の知識や情報も豊富にお持ちですので、留学に興味がある方やイギリスに行ってみたい方も是非レッスンを受けてみてください♪
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