こんにちは。講師のKazuです。
2024年第1回英検が終わりましたね。
私はというと、生徒さんを試験に送り出す日も結果通知の日も、ドキドキしていました。
そんな中、ある生徒さんから英検1級の合格連絡が!
本業の休憩中にメッセージを確認し、私は文字通り、飛び上がって喜びました!
初めにレッスンを受講いただいてから、9ヵ月(ただし開始時点で1次は合格済み)。
今日は生徒さんから許可をいただき、どうやって「二人三脚で」英検1級2次試験の合格を掴んでいったか、ステップに分けて紹介していきます。
今後英検1級の受験を考えておられる方に、ぜひご参考いただけたら嬉しいです。
ステップ①:スピーチ原稿を書く
こちらの記事でも、英検1級に合格された生徒さんの学習法として取り上げた、「書く」。
「スピーキングの試験なのに、ライティングの練習をするの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、学習の初期段階でスピーチ原稿を書くことは、とても有効です。
なぜなら、振り返りができるから。
アイデア、単語のチョイス、構成、論理展開…。
2分間のスピーチで、振り返るべき観点はたくさんあります。
スピーチ原稿が手元にあれば、
・ここで出した例は、主張に対して本当に適切だったんだろうか
・原稿に書いたこの単語、書き言葉では自然だけど、本番で自分の口で言えるんだろうか
・主張と結論が合わなくて、論理展開にずれがあるかも
など「次につながる」振り返りができ、「話して終わり」から脱することができます。
ちなみに、その生徒さんには累計24本ものスピーチ原稿を書いていただき、一緒に対話しながら論理展開のクセなどを見つけていきました。
私も答えを知っているわけではないため、いつも生徒さんとの対話を通じて「一緒に見つける」ことを意識していました。
ステップ①の段階は、書く・書き続けるということがやはり大変です。
にも関わらず、私を信じて続けてくださった生徒さん。
その頑張りには、今でも頭が上がりません。
ステップ②:実践練習を繰り返す
書くことに区切りをつけた後は、とにかく実践練習です。
「雑談、5つのトピック共有、1分間の準備時間、2分間のShort Speech、4分間のQ&A、フィードバック」
という25分間でのサイクルを、ひたすら繰り返していました。
その数なんと、55レッスン(!)。
毎回のフィードバックでは、良い点はしっかりお伝えしながらも、
・その生徒さんに合った、1分間の準備時間での戦略(対話を通じて一緒に探ります)
・Short Speech での英文法修正、アイデアの妥当性の確認、時間配分
・Q&Aでの回答構成の見直し(主張→具体例の流れを基本に)
など、ブラッシュアップが必要な点もきめ細かにお伝えしていきました。
当時生徒さんご本人からは、
「以前よりはアイデアが出るようになった」
「少しは、結論から話せるようになってきたと思う」
とお言葉をいただいており、成長を少しずつ実感されていたご様子でした。
ステップ③:想定質問への回答を、ひたすら考える
私は以下のような問いかけを生徒さんにしていました。
「もしこのトピックで~と面接官から聞かれたら、どう答えますか?」
「面接官から~と深堀りされたら、どう答えますか?」
「このトピックに関して、どんなQが出されると思いますか?」
もちろん、私も一緒に考えます。
私とその生徒さんの関係は、教える/教えられる というものよりは、一緒に考える・一緒に学び合う関係だったと思います。
だからこそ問いかける私自身も、思いついたアイデアが不完全で「生煮え」のものだったとしても、参考になればと思い、生徒さんには伝えていました。
それをきっかけに、生徒さんからより良いアイデアが生まれたり。
2人で想定質問とその回答を考えに考えていった、まさにラストスパートの期間でした。
結果:初回(6,4,4,7)→合格時(7,9,8,9) で高得点合格!
英検1級2次試験では、
(Short Speech, Interaction, Grammar and Vocabulary, Pronunciation)
という4つの要素がそれぞれ10点満点=計40点満点で採点されます。
生徒さんは初回受験時にInteractionが4。
しかし私の見立てでは
「アイデアは良いはずなので、回答の構成さえ修正したら必ず得点は上がる」
と思っていました。
そう信じてサポートを続けたところ、本番ではなんと、Interaction 4→9 と飛躍的に伸びておられました!
まとめ:諦めずに一歩ずつ、が実を結んだ
諦めずに一歩ずつ、対策を続けてこられたこちらの生徒さん。
その頑張りがあってこそ、今回の高得点合格につながったと思っています。
次回は、生徒さんから伺った「2次試験本番の様子」をお届けします。
ぜひ合わせて読んでみてくださいね^^
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