今日は、スペインと日本の『宿題』についてお話します。
先日、スペイン在住の友人と子どもたちの”宿題”について会話に花が咲きました。
「日本って休みなのに宿題が出るんでしょう? うちの息子は日本の学校に行かなくて本当にラッキーだわ。」
聞くところによると、日々の学校生活でも宿題なんてそんなに出ないという。
入試、という制度もなんと12歳の一度きり。ここでハイスコアを取るか取らないかが、どの大学進学につながるか決まると言う。でも、そこを超えたら、高校受験も、大学受験もなし。
エーーーーーッ?!
もうとっくに学校生活は終わっている私ですが、思わず「いいなぁ」とつぶやきます。
では、日々学校に通う子供たちはどんな生活なのかというと…。
小学校なら3時くらい。中学生でも4時くらい。部活なんてありませんから、そのまま帰宅。
塾もなし。友達と遊んだり、家でゆっくりしたり。習い事、なんてのも毎日はない。ゆっくり家族とご飯を食べて、夜9時には就寝。
なんて良いんでしょう…。
ため息が出ます。
cram school,
coaching school,
会話でこれらの言葉を出しても、彼女は「何それ?」ときょとんとします。『塾』に当たる言葉、そんなものはないのだそうです。
日本では、一大産業だけれど、それはなぜかと言えば、「小学校」「中学校」「高校」「大学」場合によっては「幼稚園」でも必ず「適しているかどうかの選別」が設定されているから。
8月も中盤。
ふと、自分を振り返り、8月10日過ぎなんて、山のような宿題を認識しつつも、まだまだお尻に火がついていなかったなァ、など思いながら、教育システムと社会のシステムが密接につながっていることを感じざるを得ません。
凄いですねー