前回、進行形の現在・過去・未来を説明したところで、今回は進行形にできない動詞についてお話しします。
と、その前にちょっと質問。
あなたは読書好きですか?
YES, と答えた方、いま何か読んでますか?
こう聞かれたとき、「いま、この瞬間、読書中ですか?」と思う人はいませんよね。
だってあなたは、今この瞬間、このブログを読んでくださっているわけで、読書を同時にしてるとは考えにくい。
この質問は、「現在、読みかけの本はありますか?」ってことだって容易に判断できます。
そんなときは、どう答えますか?
”Yes, I’m reading Haruki Murakami’s latest novel now.”
(はい、いま村上春樹の最新刊を読んでいます)
って、進行形を使って答えていいんです、というか答えるべきなんです。
それは、あなたがその小説を読み始めて、それを読み終わるという途中にあるからです。
進行形は「その瞬間のできごと」そしてその動作が「始まってから終わるまでの途中」という時制です。
I am liking you!って言える?
なので、I’m liking you. なんて言ってしまうと、ある時点からあなたを好きになって、ある時点で好きじゃなくなるってことになり、かなり不自然ですよね。
もちろん、人の気持ちは移り変わるものですが、厳密に「ここからここまで」って線引きできるわけがありません。
なので、一瞬でパッと開始して、一瞬でパッと止められる動作が基本的に進行形使える動詞になります。
「ダ〜ルマさんが転んだ!」の遊び、覚えていますか?
このセリフを言ってる間だけ、全員鬼に近づいて、セリフが終わると静止しますよね。
あんなふうに、動静を繰り返しできるような動作ですね。
ということは、以下の2つは無理になります。
- 一瞬でできない動作:like, hope, respect, believeなどの感情を表す動詞, have(持っている), live (住む)などの持続性を表す動詞
- 自分の意思でコントロールできない動作:hear(聞こえる), see(見える)
騒音が聞こえている時は、I’m hearing noise.って言えないんです。
でも、音楽なら自分で聴く意思をもって聴くはずなので、I’m listening to the music. って言えます。
聴くのを自分で止めることも再開することもできますから。
さて、ここまでで単純時制は終了です。
お疲れ様でした!
明日はここまでの復習問題にトライしていただきますよ。
今日までのところ、しっかり復習しておいてくださいね💪

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