はい、ここまでで現在完了と過去完了を説明しました。
そして最後の完了形が今回の「未来完了形」です。
これまで何回かお伝えしたとおり、動詞には現在と過去しかなくて未来形だけは助動詞の力を借りるんでしたね。
どの助動詞でしたっけ?
はい、そうでwillでしたね。
というわけで、未来完了形は「will have+過去分詞」になります。
さっそくテキストをみてみましょう☝️

現在完了形が理解できていたら、未来形はそのまま現在完了を時空移動、カット&ペーストする感じです。
現在と未来を結ぶ線の時制になります。
いきなり「線の情報」って言われても、ちょっとわかりにくいですよね。
では、まず普通の未来形と比べてみましょう!
点から線の情報へ
I will read the book tomorrow. って声に出していってみてください。
目の前に本があります。「あ、買ってからまだ開いてもないな。忙しくて忘れてた〜。
よし、明日は時間があるから読みはじめようっと!」なんて想像しながらのセリフになりますね。
それに対して、これを未来完了形で言ったらどうなるでしょう?
I will have read the book by tomorrow.
tomorrowの前にbyがついたの、気が付きましたか?
明日、って言い切ってしまうと、それはやはり未来の点の情報なので未来形の担当です。
そこで、by+tomorrow(未来を表す言葉)を使って「今から未来のその時点まで」と線の情報にします。
では、今回も頭からそのまま訳していきますよ〜(この訳に少しずつ慣れてきましたか〜?)
私は持つでしょう/読むという状況を/その本を/明日までには
イメージ:「この前貸してあげた本、A子も読みたいんだって。いつ頃返してもらえる?」「あ、ごめんごめん!もうちょっとで読み終わるところ。明日までには読み終わってるよ」なんて感じでしょうか。
明らかに本の返却を催促されている時に「明日読むよ」じゃあ、ちょっとピンがズレてしまいますよね。
具体的にいつ読み終わりるかは置いといて、とにかく明日までには読み終わっているよ!
つまり、明日には返せるよ!という情報を伝えたいんです。
どうですか、このニュアンスの違い、わかりました?
例文を訳してみましょう!
では、こんな感じでそれぞれの例文を訳してみてください。
I’ll have read the book three times if I read it again.
私は持つでしょう/その本を読んだという状況を/3回/もし私がそれを読んだら/もう一度
これが一回で理解できたら、あなたの英語回路はかなりいいところまで来てますね〜。
日本語の語順に直すと「その本をもう一回読んだら、3回読んだことになるでしょう」ってことですね。今のところ、2回読み終わってるわけです・
I’ll have lived here for two years by next April.
私は持つでしょう/住んでいる状況を/ここに/2年間/次の4月で
「何年ここに住んでいるんですか?」って聞かれた時、「1年と〜カ月です」って答える代わりに「次の4月でちょうど2年です」って、答えることも多いですよね。
He will have arrived there by tomorrow.
彼は持つでしょう/到着するという状態を/そこに/明日までには
これは、最初の例に挙げた、本を読み終わるのと同じby tomorrowが使われていますね。
明日到着するでしょう、ではなくて「(遅くても)明日までには到着しているでしょう」と、今から明日のどこかの時点を指しています。
未来完了形はそんなに頻繁に使われる時制ではありませんが「by+未来の表す言葉」が合図です。
「来年の今頃までには、英語を話せるようになっているでしょう」なんて言いたい時ですね👍

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