さあ、前回に引き続き「基本の助動詞」の表について解説していきますね。
すでに、canとmayについてはお話ししました。
今回は、must と have toについて説明させていただきます。
今日の内容がよく理解できれば、今後この2つの使い分けに迷わうこともなくなります👍
では再度、表を見てみましょう!

must VS. have to
助動詞mustには、実は過去形がありません。あるいは、過去形も同形のmustだとか(意味ないですよね〜😅)
なので、似た意味のhave toの過去形、had toを代用します。
「あなたは靴を脱がないといけません」を「いけませんでした」と言いたければ、You had to take off your shoes. となるわけです。
では、mustとhave toの違いはないのか、というとやはりそれぞれに個性があります。
今までお話しした中に、たくさんのヒントが散りばめられていますので、ちょっと質問形式で進めていきたいと思います。
質問1。普通の動詞だけでは説明できな時制は、現在・過去・未来のうち、どの時制ですか?
正解は、未来でしたね。動詞には未来形はなく、助動詞のwillの力を借りるんでしたね。
質問2。ということは、普通の動詞と助動詞付きの動詞を比べたとき、事実のみを説明するのはどちらでしょう?
正解は、普通の動詞でしたね。普通の動詞は過去の事実、現在(というか普遍)の事実を説明します。
質問3。では逆に、事実のみの動詞の前に、助動詞が付いたら、何が追加されますか?
正解は、感情です。「〜するだろう、〜するかもね、〜してもいいよ」って、全部、気持ち=感情ですよね。
さて、この3問に全部正解できた人、また解説を聞いて納得できた人には、これからお話しする mustとhave toの個性もよく理解していただけると思います。
質問4。must と have to どちらが感情を表し、どちらが事実を説明してますか?
助動詞が感情担当なら、mustが感情で、have toはとなりにtoがくっついてはいますが、haveには違いないので、やはり一般動詞なので、事実を説明します。
さて、ようやく本題に近くなってきましたよ。
ではmustの感情を何かをお話ししましょう。
それは「強い思い込み」なんです。絶対そうに違いない!って感じの。
なので、You must って言われたら、言った本人は絶対そうだ!と思い込んでるわけです。
逆にYou must not は、強い思い込みでnotを言ってますから、絶対NOTだ!という意味です。
では、一般動詞のhave を使った have to は思い込みではなく、事実として現状を説明してる感じ、つまりmustよりもちょっと冷静な感じに聞こえます。
haveは今までにも完了形に登場してますね。
その時の説明と全く同じで、根っこの意味はいつも「持っている」なんです。
となりに名詞がくれば、その名詞を持っている ex. I have a car. 車を持っている
となりに過去分詞という動詞がくれば、その動作(の状況)を持っている ex. I have eaten dinner. 夕飯を食べた状況を持っている:もう夕飯食べて終わってます
今回のようにとなりにto+動詞がくれば?
答えを考えてみてください。これも根っこの意味を考えてみましょう!
そうすれば、もう暗記なんて必要ないし、しかもネイティブ感覚で文法が身について一石二鳥ですね。
なので、もうちょっとお付き合いください。
toを使う時って、I go to the park のように、行き先;方向を伝えたい時ですよね。
to のとなりにthe parkのように名詞がくれば、ズバリその場所に向かうわけです。
では動詞がきたら?
動詞でも意味は同じ、その動作に向かうわけなんです。そしてその状況を持っているというわけです。
ではそのまま訳してみましょう!
You have to take off your shoes.
あなたは持ってます/靴を脱ぐという方向へ向かう状況を
つまり、これからこうした方がいいですよ、ということを事実として示しているわけです。
You don’t have to〜と否定した場合「あなたは持っていません、〜する状況を」となりますから、簡単にいうと「〜する必要はないですよ」というわけです。
では、最後に質問です。この2つの内容、あなたならどちらを使いますか?
①体重計に乗ったら思いがけず体重が増えてて、ショック!うわ〜、体重減らさないとマズイ!と思った時
②健康診断でお医者さんから少し体重を減らした方がいいですね、と言われたことを誰かに報告する時
I (must/have to) lose some weight!
これがわかれば今日の講義は大成功です!お疲れ様でした😊
正解①感情のmust ②客観的状況のhave to

\ ワールドトークでマリリン先生のレッスンを受けられます! /