Hi there! みなさんこんにちは!
今回は、この『何もない空間が価値を生む』という本をとっかかりにして言語とは何かを考えてみます。
オードリー・タンは台湾の有名なデジタル大臣ですね。元々男性として生まれてきて、女性に身体的に移行しつつ、その後は女性というよりもLGBTQのQuestioning (無性別)とご自身で仰ってる方ですね。
一応ここでは『彼』という書き方にしておきますね(女性でもないとなると、どう呼べばいいのかちょっと判らないので)
この本によると、彼は5歳の時に父親の本棚に目を向けるとおよそ2500年前の中国の哲学者、老子が書いた『道徳経』があったそうです。
彼曰く、『一般に哲学は読みにくいと思われがちですが、実は社会経験を必要としない為、子供でも読みやすい、理解しやすい』と
☝️タンよ、君の頭脳だから理解出来たんだろうよ、普通の5歳児には無理だ😂
道徳経には粘土をこねて器を作る話があり、その作った器には空間があると。それが器としての役割を果たすと。空間があるからこそ、器としての役割を果たすと老子は言った、と。
【焼いた時に空洞を作っておかないと中に物が入れられないと。価値を見出すのは中の空洞である】と。
そこで老子は【一見無駄に思える空間があってこそ、有用な物が生まれると結論づけている】と。
その後、彼は
『自分が無欲な状態で空間を提供したり、さらには空間やチャンネルになって自分を通してみんなが気になるミッションや仕事を遂行してもらう様な事があれば、それが自分の価値であると気づきました』と。
【だから、今私がしていることは、5歳の頃の悟りに遡っているのだ】と。
☝️このタンという人物は、その後の人生も、事務所という空間を借りて、その空間から様々なテクノロジーを生み出し、台湾のコンピューター界における偉大な10人の中の1人とも言われています。
言語も一緒ですね。
辞書や参考書はあっても、結局あなたのいる部屋や乗り物や屋外スペースという空間を使ってそれらを開かなければ意味がないですし、
考え込んでいるだけで、あなたのお顔に付いている『口』という空間を使ってその情報をアウトプットしてやらなければ、口もちゃんと機能しません。
この書き物をする机の上や、情報を視覚以外で理解しようとする為の耳穴、それから口という最低限のスペースを人間がうまいこと活用しなければ、結局『言語を学んでいるつもり』で終わってしまいます。
器に対する『空間』が価値があるのであれば、
言語に対して考えた場合、
『言語そのものというよりも、それを使ってみようと、ありとあらゆるスペースを必死でがむしゃらに活用している【あなたという本質的存在】そのものに価値がある』ということです。
あらゆる空間を活用して、あなたという唯一無二の存在を言語に乗せて、飛ばしてみましょう。
あなたが放った言葉が正しかったかどうか。あなたなりに、精一杯考えて振り絞ったのですから、後のことはまたその時になったら考えればいいのです。
あなただからこそできる何かを言語を通して体現することが、言語というものに価値を生み出します🥳
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