日本人講師にお悩み相談「忙しく、継続することができません」後編

腰を据えて勉強する、まとまった時間を確保するのが難しい日々でも、何かと何かの合間の隙間時間なら結構作れます。ですので、そういった隙間時間を最大限活用するようにしています。例えば、何か次のことをするまでに10分あったとしたら、単語を復習したり、覚えたり、拝借したい本の一節や映画のセリフを唱えてみるなどなど、短い時間で学習でき、切りがつけやすい内容のものを学習する。
隙間時間には”ながら勉強”も入ります。例えば、料理しながらとか、シャワ－をしながら、今していること、今日あったことを作文して、唱えてみるなど。ちょこちょこ、少しの時間を活用して、その間でできることをするように心がけています。

“継続は力なり”という言葉通り、どんなことを身に付けるにも、続けるということは習得への道を開いてくれます。続けていく上で大切なのは、学んでいる事が好き、学習が楽しいという気持、長く付き合っていける気軽さだと思います。
仮に学習が中断したとしても、リセットして、何度でもまた1から始めればいいやと思うと、長期的な目での継続につながっていき、それが、ゆるりとした前進を生み出すと思います。

私は、フランス語の語彙を、市販の単語本を使用して増やそうとしています。300ぺ－ジのこの本は、すでに身につけた語彙、聞いたことはあるけれどもうる覚えの語彙、全く初めてで新鮮な語彙と様々な単語を含んでいます。
この一色単に載せられた単語を、毎日、3ぺ－ジづつ学習する事を目標にしています。が、自分の日々の雑務からくる忙しさや、気力のなさなどで、3ぺ－ジを学習するのがしんどい日、1ぺ－ジも学習できない日があります。学習中断が1週間や2週間に及ぶ日もあります。でもいいと思っています。毎日3ページはあくまでも目標なので、自分を追い詰め、絶対終わらないといけないというものではないんです。
時間に追われ、学習が中断したら、一度立ち止まって、リセットです。

私のフランス語は、なかなか上達せず、自分でもあきれて情けなくなる時もありますが、疲れたら休む、リフレッシュしたら始めると、自分を追い込まず、いつでもリセットする気軽さで学習に臨んでいるので、苦にならず、今でも続けています。

隙間時間の活用とリセットで、私はじわじわと語学力を伸ばし、まったりと継続しています。